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雇用不安が糖尿病のリスクを高めるらしい。

機序ははっきりしてないみたいだけど雇用不安やストレスが糖尿病のリスクを高めるらしい。

精神的な不安やストレスで睡眠不足になりインスリンの分泌が下がる。

また、副腎機能も低下し糖尿病のリスクが上がるらしい!


いずれにせよストレスは良くないですね!





雇用不安が糖尿病リスクを高めることが初めて示される

  • 2016/10/28

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First Indication That Job Insecurity Raises Risk for Diabetes

Liam Davenport / Medscape 2016/10/06

失業および収入の変動(あるいは、両者のいずれか)に恐れを抱きながら生活している人は、他の要因と独立して、糖尿病を来すリスクが増大する。つまり不安やストレスに慢性的にさらされていることが、糖尿病発症に対する影響を明確に示すことが、新たなメタアナリシスによって明らかになった。

雇用不安、それ自体が独立して糖尿病のリスクと関連していることが明らかとなったのは初めてである。

6ヵ国の約15万例を対象としたデータの調査において、研究チームは、雇用不安のレベルが高いと自覚している対象者の糖尿病のリスクが約20%増加していたことを発見した。

ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン 疫学・公衆衛生科およびブリストル大学 地域社会医療科(英国)のJane Ferrie氏らが行った本研究が、CMAJ誌オンライン版10月3日号に掲載された

Ferrie氏は次のように述べた。雇用不安はますます大きな問題となりつつあり、この問題によるストレスを減らすためには、公衆衛生レベルでの変化が必要となる。その一方で、医療従事者は、雇用不安に直面している人の糖尿病のリスクが増大していることを認識するべきである。

同氏は潜在的な機序について話をする中で、雇用不安のストレスが、ライフスタイルを選択するうえで質の低下につながるのか、あるいは、身体のストレス反応の直接的な結果として糖尿病を来すのかについては「判断できるほど十分にはわかっていない」、とMedscape Medical Newsに述べた。

さらに同氏は、「雇用不安についての懸念は睡眠不足として現れ、睡眠不足自体が2型糖尿病のリスク増大と関連しており、それはおそらく血糖調節異常によるものである。一方、これまでの研究では、ストレスは視床下部-下垂体-副腎系に影響を与える可能性が明らかになっていた。したがって、雇用不安に関連する懸念が、いくつかの点で生物学的機序の原因となっているのだろう」と付け加えた。

それでもなおFerrie氏は、雇用不安と糖尿病発症との関連の根底にある機序を調べることの臨床的有用性に疑問を投げかけ、代わりにリスクを減らすためにできることに焦点を当てるべきだとしている。

「機序の研究はきわめて有用だとは思うが、問題の解決にはならない。われわれ学者にとっては非常に興味深いが、リアルワールドにおいて最善の介入方法を探るという観点からは、どの程度意味があるかについては確信が持てない」と同氏は付け加えた。

雇用不安が糖尿病と関連することの初の報告

雇用不安は、以前は、その後のBMIの増加と関連付けられていたが、糖尿病との関連については文献で探索されてこなかったことに注目して、Ferrie氏らは、オープンアクセスデータアーカイブからの8つのコホート研究と、Working Populations(IPD-Work)ConsortiumのIndividual Participant Data(IPD)に基づくメタアナリシスで同じデザインの11研究を対象にメタアナリシスを行った。

同氏らは、8つのオープンアクセスコホート研究から、雇用についての完全なデータがある男女4万4,770例のデータを、またIPD-Work Consortiumの11研究から、ベースライン時に労働年齢で就業中であり、糖尿病ではない9万6,066例のデータを集めた。

14万例超の対象集団の平均年齢は42.2歳で、研究はオーストラリア、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、英国、米国で行われた。

9.4年の平均追跡期間で3,954例が糖尿病を発症し、19研究の平均発症率は1万人年当たり9.0~85.2例であった。自己申告による高い雇用不安の割合は6.3~40.3%の幅があった。糖尿病のタイプは特定されていなかった。

年齢と性別について調整し、研究チームは低い雇用不安と比較して、高い雇用不安が糖尿病発症のリスク増大と有意に関連していることを発見した(調整オッズ比[OR]:1.19)。

さらに年齢、性別、社会経済的状況、肥満、身体活動、アルコール、喫煙について調整すると、高い雇用不安と糖尿病発症の関連性は低下したが、依然として有意であった(OR:1.12)。

糖尿病の診断について、電子カルテまたは臨床検査による質の高い研究に解析を限定しても、関連性の高さには影響がなかった(OR:1.19)。糖尿病の診断、研究の質、年齢、性別、社会経済的状況、対象地域による研究の層別化によっても影響はなかった。

研究ごとの推定値の間で、低~中程度の異質性も認められた(I2=27%、p=0.2)。

わからないことによるストレス

Ferrie氏は、雇用不安のストレスは、収入の変動による金銭面の不安やコントロールできないことによるものであり、臨時雇用契約、待機労働契約、またその他の柔軟な雇用形態が増えていることから、雇用不安のストレスが高所得国においてはさらに重要性を増しつつある、と述べた。

「待機労働契約で働くということは、実際には、毎週の収入がどの程度になるかについてわからない、ということを意味することになる」。

しかし、このようなストレスを減らそうとする戦略は有用かもしれない。たとえば、地主、住宅ローン業者、公益事業者が、毎月の支払額の変動を受け入れるならば、おそらく「仕事を失ったり、待機労働契約で働いたりすることについての人々の不安の程度を減らす」助けとなるだろう、と同氏は述べた。

「このようなことについてほとんど不安に思う必要もなく、個人のレベルであらゆる責任を負っていることが大いに重視されている、と考えて生活している人がたくさんいる」が、「もし、あなたが自宅で待機して連絡が来るのを待っているような状況にないならば、このように言うのはたやすいことだろう。家族や自分自身の収入が変動することに不安を抱かなくていい、というのは無理な要求であろう」と同氏は述べた。

したがって医療従事者は、雇用不安を報告している労働者の糖尿病との関連について認識する必要があるとともに、この問題は人口政策レベルで取り組まなくてはならない、と同氏は結論付けた。

The IPD-Work Consortium is supported by Nord-Forsk, the Nordic Programon Health and Welfare; the EU New OSH ERA Research Program (funded by the Finnish Work Environment Fund; the Swedish Research Council for Health, Working Life, and Welfare; the German Social Accident Insurance; and the Danish National Research Center for the Working Environment); the Academy of Finland; and the Bupa UK Foundation. The authors report no relevant financial relationships.

CMAJ. Published online October 3, 2016. Abstract



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