「花燃ゆ」第2回を見て。「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」
おはようございます。
1月12日。月曜日。
今日の東京地方は晴れ。最高気温は9℃、最低気温は2℃。
1日中、10℃を上回ることがない寒い冬らしい1日になりそうですね。
今朝もゆっくりゆっくり1時間、ジョギングをしてきました。
空は雲一つない快晴。今日は成人の日ですが、雪や雨の成人の日もあって
着物の女性は苦労することを思えば、快晴で良かったですね。
新成人の人口は126万人との推計となり、
新成人の数は去年2014年と比べると5万人増えたそうですね。
これは1995年に減少へ転じて以来21年ぶりの増加。
また、記録を始めてから一番多い値を示した昭和45年(1970年)の246万人に対し、5年ぶりに半数(123万人)を上回りました。
人口減少に歯止めがかかれば嬉しいのですが、新成人を迎えた皆さんに
輝く将来がありますようにお祈りしています。
さて。今日は少しだけ成人の話でなく聖人の話を。
「花燃ゆ」(NHK大河ドラマ)第2回を見ました。
毎回、見るのがこんなに楽しみな大河は久しぶりです。
昨年までの竜馬や直江や官兵衛は、面白くてわくわくしましたが、
今度の吉田松陰はとにかく泣けます。
ちょっと歴史を知っている人で泣かない人はいないのではないか、
というくらい泣けます。(笑)
第1回より何度も出てきて吉田松陰の人生のテーマというべき言葉。
「至誠にして動うごかざる者ものは、未だ之有ざるなり。」
出展は 『孟子』離婁上にあります。
「是故誠者、天之道也。思誠者、人之道也。
至誠而不動者、未之有也。不誠、未有能動者也。」
●是この故ゆえに誠まことは、天てんの道みちなり。誠まことを思おもうは、人ひとの道みちなり。至誠しせいにして動うごかざる者ものは、未いまだ之これ有あらざるなり。誠まことならずして、未いまだ能よく動うごかす者ものは有あらざるなり、と。
孟子は激越な思想家で、孔子の教えを形而上学にまで昇華した天才でした。
その特徴は「性善説」と「王道主義」です。
人間への深い尊敬と信頼。
下手な小細工をしないで至誠で真正面から事に当たる
吉田松陰の30年の生涯を彩る熱源はこの2つに集約され、
21回の猛を行うという誓いのままに突き進みます。
牢に入れば荒くれ囚人に学問をしたいと言わせ
私塾には、平凡な青年達を明治維新の原動力となった俊才に育て上げる
すべて吉田松陰の「熱源」であります。
元々聡い若者を集めてきたのではないんですね。松下村塾は。
松陰1個の熱源が、うすぼんやりした若者や世を拗ねていた若者(高杉晋作)などを一騎当千の才能を引き出し大輪の花を咲かせたのです。
その原点ともいえる言葉が
「至誠にして動かざる者は、未だ之れ有らざるなり」
です。感動からスタートする学問、学び。
教育に携わっている私たちも学ぶことが多いですね。
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