長崎原爆の日に思う。
8月9日。日曜日。
長崎に原爆を落とされた日です。
8月6日の広島、そして本日の8月9日は
日本人は忘れてはいけない原爆の日ですね。
日経新聞の記事で興味深い記事がありました。
ある会社が今年の夏、アメリカで実施した世論調査によると
2回の原爆投下が「正しい」と思う人が46%に対し
「間違い」が29%と原爆投下肯定派がまだ多いですが、
いよいよ半数を切ってきた、とのことです。
半数を切った背景には世代交代。
18歳から29歳の世代に限定すると肯定31%、否定は45%と
逆転しています。30歳から44歳の世代も、
原爆投下の否定派が36%に達し、肯定派の33%を上回っています。
原爆投下に対し、大量虐殺の責任、戦争条約違反を主張できない
日本人の悲しさは敗戦国の悲哀ですが、
アメリカ人の若い世代には健全で公正な感覚が広がり始めていることは
時間の経過が要因だとはいえ、
日本人としてやはり嬉しい気持ちになります。
70年前の本日8月9日に長崎に原爆が落とされた事は
想像するだけで日本人として号泣したくなる出来事です。
戦後70年が経ちました。
安保問題もそうですが、少しずつ冷静に70年前の敗戦について
考えることができるようになってきたことは
喜ばしいことだと私は思います。
戦争や敗戦、アメリカ主導で憲法や政治体制が決められた事。
ロシア(ソ連)の許せない裏切り。シベリア抑留。
たくさんの理不尽、不条理、そして大きな悲しみ、犠牲の上に
今の私たちがあることを、
嫌でも悲しくてもそろそろ考え、
向き合わなければいけない時期にきていると
私は思います。
まだまだ戦争の犠牲者、当事者の方も多く、
冷静でいられないと思いますが、
あと30年ぐらいをかけて、1つ1つ慎重に議論して
乗り越えていかなければならないと思います。
長崎原爆の日から70年に思いました。
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