オバマ広島訪問に感謝。
おはようございます。
５月２９日。日曜日。
今日の東京地方は晴れ。のち曇り。
最高気温は２７℃、最低気温は１７℃予想です。
１年前から大騒ぎだった伊勢志摩サミットが終わりました。す。
主要国７ヵ国が集まり、
世界経済の安定化やテロ対策（安全）について話され、
G7加盟国の結束を盛り込んだ首脳宣言を採択しました。
今回のサミットの最大の焦点は
失速、減速、停滞気味の経済への刺激策。
つまり財政出動でしたが、
財政出動に積極的な日米と
財政規律に厳しいドイツとの温度差があり
なんとも炭酸の抜けたシャンパンみたいな味の
サミットに終わったという感想です。
世界経済の低迷という外部要因でアベノミクスがダメになった
と言われたくない安倍晋三首相。
参議院選を控え、日本経済の停滞を認めるわけにはいかない。
だから現在、各国メディアや野党から叩かれている
「リーマンショックの前夜のような」景気水準
という言葉が出てきます。
今回のサミットで主導権を握り、
G7で財政出動を協調路線として
日本ももう一度アベノミクスを再起動させよう、
という思惑が見えました。
もちろん原因は日本経済の失速。低迷です。
大企業（大手自動車中心）へ助成金、補助金（エコ減税）を
大量投入して「シャンパンタワー」なる中小企業への
景気刺激対策を取ったつもりが、
大手から中小企業へのシャンパンのおこぼれはなく
中小・零細企業の苦境は続いています。
中国の経済失速と株価支えこみはこの秋以降
かなり深刻な影響が世界経済に及ぶはずです。
構造改革も大きくは進んだとはいい難い。
それではアベノミクスとは何か。
唯一、機能したのが日銀によるQE（金融緩和）。
具体的には債券マーケットから
自国の国債を買い上げることによる
マーケットに流通するマネー（円）を増やす作戦。
簡単に言えば、日銀の工場で円の札束をたくさん刷って
債券マーケットにジャブジャブ放流した作戦。
（私は子供銀行作戦と呼んでいます。）
市場は、黒田バズーカと呼び、日経平均を２倍以上に
かち上げさせました。
ただしこれも限界。
日経平均はここからひと跳ねはあっても
秋にかけてかなり大きな暴落が待っているはずです。
うまくいけば１００００円割れ。
１２０００円台は当然。
原因は、中国とアメリカ。
久しぶりに経済の事を書きましたが、
今回のG７サミットで一番嬉しかったのが
オバマアメリカ大統領の広島訪問です。
平和記念公園の資料館を見学し、
原爆慰霊碑に献花してくれました。
原爆を２回も落とされた事は
日本史上、痛恨の出来事です。
原爆が
無差別殺人兵器、大量虐殺兵器
戦闘員、非戦闘員もジェノサイト（全員殺戮、皆殺し）兵器
であることは日本人は全て知っています。
間違いなく戦争犯罪です。
このことを戦後、日本人はアメリカに遠慮して
発言することができなかった。
沖縄の基地問題もそうです。
もちろんアメリカは謝罪することは自らの歴史を否定すること。
戦勝国のロジックを覆すことになりますので
絶対にしません。
でもオバマは来た。
日本人も謝罪を求めず、
具体的な核兵器廃絶のスケジュールも求めなかった。
お互いの立場を配慮しての国際政治。
久しぶりに「政治」で泣けました。
「政治」を信じていいか、と思えた一瞬でした。
オバマ、ありがとう。
安倍晋三総理、ありがとう。
岸田外務大臣、ありがとう。
今回の広島訪問にかかわった全ての外務省のスタッフ、
関係省庁のスタッフ、広島県、広島市の皆さん。
本当にありがとう。
日本人の踏みにじられた誇りを取り戻すことができました。
オバマが献花をして黙祷した瞬間、
泣かなかった日本人はいません。
日本人にとって歴史的な瞬間でした。
サミットの１００倍、意味のある瞬間でした。
ただただ悲しい戦争を起こしてはならない、
そう感じた１日でした。
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