リスクのないリターンはない。
6月27日。月曜日。
今日の東京地方は晴れ。後曇り
最高気温は２９℃、最低気温は２１℃予想です。
東京地方は夏日が続いています。
先週金曜日のイギリスのヨーロッパ連合（ＥＵ）からの離脱は
世界中に衝撃が走りました。
私のブログにも書きましたが、
イギリスのＥＵからの離脱は予想通りですが、
できれば私の予想が外れて残留が決まって欲しかったです。
イギリスという民主主義の先進国でも
イギリス人という世界有数の理性と教養を持つ国民でも
民主主義の持つ不条理を乗り越えることができなかった、
という現実に世界は恐怖のどん底に落とされました。
ＥＵからの連鎖離脱、スコットランド等の独立問題の連鎖
など今後、多くの問題点が浮き彫りになっていきます。
イギリスついにヨーロッパ連合から離脱へ。
完全にイギリスがEUから離脱するには
3年くらいかかる様ですが
世界経済は大混乱になります。
選挙前の残留派有利予想から一気に
選挙結果は離脱と決まりました。
離脱派勝利の原因としては
残留派の多い大票田ロンドンで
雷雨を伴う大雨で投票する人の足が止まった。
当夜のドイツでの銃乱射事件が報じられ
移民や外国人への反感が高まった。
元々１６日に英中部バーストルで起きた残留派の女性議員の射殺事件を受け、事件前に離脱派が優勢だった世論調査が、残留派が巻き返していた矢先の出来事でした。
「移民が巻き起こすトラブル」「テロ」はもっとも離脱派の勢いを取り戻す大きな要因だったと思います。
それから
残留派有利の前評判で
残留派の支持者が油断した事も少しは
あったかも知れません。
多分、こういった事件や出来事が、
後世、中学校や歴史の教科書に
今回の事件が間違いなく載る時、解説されるはずです。
実際、イギリスの人たちは、年間38万人にも上る移民が
町の公共施設、病院に殺到し、
待ち時間が長くなってかなり困っていたようですね。
イギリスの平均賃金の2割程度の国の人が働きに来て
特にイギリス人の低賃金層の仕事を奪っていったというのは
これから日本が直面する深刻な問題と重なります。
企業としては、安い賃金の労働者が使えて嬉しい反面
労働者としては、自分たちの仕事を奪っていく、という怒りが
移民に対してあります。
シリア難民が多いトルコがＥＵに加入しそうだという噂も
離脱派に勢いをもたらしました。
イギリスは間違いなく経済的に大きなダメージを被ります。
ナショナリズムは大切ですが、
インターネットや情報通信が発達した時代に
孤高の独立は明らかに時代遅れです。
亡国に直結する選択です。
日本も学ばなければならない。
口当たりのいい言葉、
威勢のいい言葉、他国や他民族を誹謗中傷する言葉。
税金をもらう話、使う話（社会保障、補助金）ばかりで
払う話のない政策。
痛みのない改革。
リスクのないリターン。（戦争や原発も含めてです）
本当はそんな美味しい話、あるわけない、ですね。
イギリスの教訓を踏まえて
私たち日本人ももう一度真剣に考えなければいけない時期に
来ている、と思います。
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