錦織圭選手のイノベーションとは。
おはようございます。
8月15日。月曜日。
終戦記念日です。
今日の東京地方は晴れ。
最高気温は曇り。のち雨。
最高気温は30℃、最低気温は24℃です。
少しだけ猛暑が和らぐ1日になりそうです。
今日まで会社は休日ですので、遅めに起きて
ゆっくりゆっくり30分だけジョギングしてきました。
ストレス多いですが、
ジョギングをすると少し気が晴れます。
さて。連日のオリンピックで寝不足な方も多いと思いますが、
日本はメダルラッシュに沸いていて私も眠れません。
そしてなんといってもビッグニュースは
錦織圭選手が、リオオリンピックテニスで
遂に銅メダルを獲得した事でしょう。
私も明け方まで錦織選手を応援していました。
錦織選手は世界7位。相手のナダル選手は5位ですので、格上相手に96年ぶりのメダルですので、
ついに約1世紀の歴史を動かしました。
ラファエル・ナダル選手は北京五輪金メダル。
対戦成績は、6-2、6-7、6-3のフルセット、2時間49分の死闘でした。
オリンピックテニスでは1920年アントワープ大会で熊谷一弥がシングルスで銀、熊谷と柏尾誠一郎が組んだダブルスでの銀以来、96年ぶりの快挙となった。
96年前は誰も目撃していない大会ですので、
ほぼ史上初と言っていい日本テニス界に大きな扉を開けた勝利でした。
高校生の頃、下宿していたテニス部の友達の部屋で、ウィンブルドンのビョルン・ボルグとジョン・マッケンローの伝説の死闘を 見て以来、テニス観戦をしています。
錦織選手は、よく頑張りました。ランキングでも格上のビッグネームであるラファエル・ナダルに対してストローク、リターンでは完全に圧倒していました。安心して見ていられました。
日本人が、海外のビッグネームと戦って勝つなんて30年前から比べたら「夢のよう」です。
最近のテニス界は、ビッグ4と呼ばれる、ジョコビッチ、マリー、フェデラー、ワウリンカと、かつての絶対王者で5位のナダルが鎬を削って各大会を制してきています。
錦織選手はこの1、2年でその牙城を脅かすまでに成長してきています。錦織選手は「世界で一番、リターンが上手なテニスプレーヤー」と称されるほど、ストロークが安定していて多彩なドロップショットやトップスピンロブなどのリターンが持ち味です。
身長178センチ、体重74キロの26歳。
世界のトップテニスプレーヤーの中では小柄な方です。
今回対戦したラファエル・ナダルは、
身長185センチ、体重85キロ。
今回、日本時間深夜のテレビにかじり付いて見ていて
ヒグマの様なナダルに食らいつくチーターのような錦織
の様でした。
錦織圭選手の弱点は、サーブ。
今回もファーストサーブが入らず苦しみました。
テニスのパワーサーブは上背があった方が有利です。
錦織選手のテニスは、我慢のテニス。
攻撃よりも防御。攻めより受け。
でもその防御が仕掛けた防御。
武将で言えば、真田昌幸の城郭出丸戦術に近く、
体格とパワーで劣る日本人の理想的な戦い方です。
体型もイチローに似ているような敏捷系ですね。
バレーボール女子の真鍋監督が、日本女子バレーの勝機は、
と聞かれて、
体格、パワー、身長に劣る日本はとにかく拾いまくる事。
1秒でも長くボールを空中に置くことで勝機が生まれる。
と言っていましたが、錦織選手もテニスも鉄壁のリターンで
大きな相手のミスを誘います。
見ていて爽快ですね。
昔、ボルグやマッケンローの時代に、ジミーコナーズというアメリカの選手がいました。世界ランキング1位になったこともある名選手です。コナーズもサーブが弱く、リターンが強い防御型選手でした。コナーズ選手の身長は177センチ、体重68キロですので、ほぼ錦織選手と同サイズです。
小さくて敏捷で、野獣の様なボルグや悪童マッケンローをストロークで翻弄する姿は圧巻でした。
コナーズは、テニス界に初めてフラット強打、という概念と
バックハンドに「両手打ち」を持ち込んだイノベーターでした。
フラット強打やバックハンド両手打ちは今でこそ当たり前でしすが、当時は画期的なイノベーションでした。
両手打ちは、チカラの弱い女性がするものと蔑視されていた打ち方でしたが、コナーズの出現でより強打するために皆が真似をするようになりました。
錦織圭選手の「エア・ケイ」と呼ばれるジャンピング・フォアハンドもイノベーションですね。
イノベーションを起こし、使いこなせて、時代は進みます。
96年ぶりにオリンピックでメダルをもたらした錦織選手は
素晴らしいイノベーターだと思います。
私たちも、食の世界でどんなイノベーションを起こしていくか、
などと考えてワクワクした夜でした。
日本人として誇りに思います。
それでは。
今日も明るく元気に前向きに。
全力で頑張りましょう!
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