アセトアミノフェンがスプリント能力を高める?
The influence of acetaminophen on repeated sprint cycling performance.
Eur J Appl Physiol. 2013 Oct 12.
Acute acetaminophen (paracetamol) ingestion improves time to exhaustion during exercise in the heat.
Exp Physiol. 2013 Oct 25
Painkillers Boost Muscle Mass Among Weight-Training Elderly
解熱鎮痛薬として知られているアセトアミノフェンを摂取することで、自転車スプリントのパフォーマンスが5%増加(372ワット→391ワット)増加した。
また気温の高い(30℃)状態において、自転車を漕ぐ時間を長くすることができた(通常は平均19分、アセトアミノフェン群は23分)。
アセトアミノフェンは運動中の体温上昇を抑え、暑さの中での運動持続を可能にする。また高強度の運動における痛みへの感覚を鈍化させ、心理的な限界を打ち破るのかもしれない。
なおセロトニンに対する影響も示唆されている。
さらに「筋肉の成長に必要な酵素をブロックすることに対して、筋肉が体に正常な量以上の酵素産生を促す信号を送る、いわゆる過剰補償反応を起こさせる」可能性もあるとのこと。
なおアセトアミノフェンは中枢のみに効き、抹消では効かないため、NSAIDsと違い、抗炎症作用はあまり持っていない。ということは、トレーニング効果を減じる可能性も少ないのかもしれない。
あ、アスピリンやイブプロフェンなどは、お勧めしてません。
運動前のNSAIDsは避けよう
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-10889877569.html
運動後の筋肉痛には
http://ameblo.jp/doronjo7/entry-11276864728.html
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