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忘れてならないトコトリエノール

2009年に書いた記事を転載。

 

 

ハードにトレーニングしている人はビタミンEを多めに摂取する必要がある。これについてはいろんなところに記事を書いてきたので繰り返さないが、そろそろトコトリエノールについても書いておくとしよう。

 

トコトリエノールについては10年以上前から紹介してきたけど、値段が高いせいか、なかなか普及してくれない。でも予算的に余裕がある人、アンチエイジングに興味がある人、長生きしたい人は、そろそろ目を向けて欲しいものだ。

 

さてビタミンEは4種類のトコフェロールと4種類のトコトリエノールに分類され、トコトリエノールはトコフェロールに無い3つの二重結合を側鎖に持つ。

 

 

あ・・・読むの止めないで・・・

 

 


最近の知見によれば、トコトリエノールはトコフェロールよりも遥かに強い抗酸化活性を持ち、αトコトリエノールはαトコフェロールの40~60倍もの抗酸化作用を有すると言われ、また特にδトコトリエノールが強力だとされている。

 

トコトリエノールの抗酸化作用は6位の水酸基が電子を供与することによって得られるのだが、αトコトリエノールは3個、βおよびγトコトリエノールは2個のメチル基が水酸基に隣接し、水酸基が電子を放出する際に「立体障害」を引き起こしてしまう。

 

しかしδトコトリエノールは水酸基に隣接するメチル基が1個だけなので、立体障害が起こりにくいわけだ。

 

実際に証明されているトコトリエノールの効果としては、動脈硬化防止作用、コレステロール生産低下作用、血圧上昇防止作用、ガン特に乳がんの予防作用(エストロゲン関連性ガンへの効果)、激しい運動後の脂質過酸化作用やタンパク酸化作用の防止などがある。特に一番最後の「運動後の酸化防止」については、ハードにトレーニングするアスリートには見逃せない効果だろう。

 

またケネス・Lジョーダン心臓研究財団によって行われた二重盲検法による実験では、αトコフェロール100mgとαトコトリエノール650mgを組み合わせたサプリメントを摂ることによって、重度の頸動脈狭窄患者たちの頸動脈の詰まりの改善が見られ、頚動脈の血流も回復したとのこと。

 

さてトコトリエノールのサプリメントとしては米ぬか油由来のもの、パーム油由来のものの両方が入手できるが、ヒトで行われている実験ではパーム油由来のものの方が圧倒的に多い。

また植物性スクワレンやフィトステロールなども含まれていることから、パーム油由来のものがベターだと言えそうだ。なお米ぬか油由来のものには、δトコトリエノールが殆ど含まれない。

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山本義徳|やまもとよしのり(ボディビルダー)プロフィール

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山本義徳(やまもとよしのり)
生年月日:1969年3月25日
血液型:A型
出身地:静岡県

【経歴】
1969年3月25日生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。
◆著書
・体脂肪を減らして筋肉をつけるトレーニング(永岡書店)
・「腹」を鍛えると(辰巳出版)
・サプリメント百科事典(辰巳出版)
・かっこいいカラダ(ベースボール出版)
など30冊以上

◆指導実績
・鹿島建設(アメフトXリーグ日本一となる)
・五洋建設(アメフトXリーグ昇格)
・ニコラス・ペタス(極真空手世界大会5位)
・ディーン元気(やり投げ、オリンピック日本代表)
・清水隆行(野球、セリーグ最多安打タイ記録)
その他ダルビッシュ有(野球)、松坂大輔(野球)、皆川賢太郎(アルペンスキー)、CIMA(プロレス)などを指導。

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