「食事でよくなる! 子供の発達障害」
「食事でよくなる! 子供の発達障害」は糖質オフスイーツ・家庭料理研究家の「ともだかずこ」さん著、ふじかわ心療内科クリニック院長の「藤川徳美」先生監修の好著です。
ともだかずこさんはご出産以来、さまざまなストレスが重なって不安障害の診断を受け、処方薬を服用するようになりました。そしてご長男も「注意欠如・多動性障害(ADHD)」との診断を受けます。そんなときに藤川先生のSNS記事をご覧になり、いろいろと思い当たることがあったため、2016年3月に藤川先生のクリニックを受診されます。
そして食を改善し、鉄を飲み始めるようになってから体調が一気に改善して花粉症や便秘も軽減され、ものもらいもできなくなり、歯垢が減って歯科検診で驚かれるまでになり、2017年2月以来、薬を飲まずに過ごせるようになりました。
ご長男は足が遅かったのに運動会の徒競走で1位になり、漢字テストで60点だったのが満点をとるようになり、2段しか跳べなかった跳び箱が7段まで飛べるようになります。勉強にも集中できるようになり、周りの子と同じように活動できるようになりました。
ともださんのそんな経験談からはじまり、次の章は藤川先生による発達障害への(根本的な)対処法の解説となります。すなわち「質的栄養失調の改善」です。具体的な内容については本書をぜひご一読ください。
第三章は具体的な食事内容の紹介となります。ここは料理研究家のともださんの面目躍如。食事療法を継続していくには何といっても美味しいことと、手軽にできること。わかりやすい内容でいくつかのレシピも紹介されており、そのまますぐに実践できる内容となっています。
第四章は体験者の手記。「体験談」というとエビデンスに振り回されがちな人は馬鹿にしがちですが、数がそろった質の高い体験談は凡百の怪しいバイアスがかかった論文の信ぴょう性を簡単に超えてしまいます。
曰く「IQが72から102にアップした」、「問題行動が減って薬が不要になり、不安定だった私の精神状態も安定した」といった体験をされた方たちの迫真的な体験談がこの章に記載されています。
ご自身あるいはお子様が発達障害で悩んでいるという方、必読の書と言えるでしょう。
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