スルー力を鍛えるには
「上級国民」というネットスラングが話題になりましたが、ここにはある種の諦めがあって、自分が上級になってやろうとは決して思わず、格差は固定されているのであって、自分たちは上にいる人間を揶揄することしかできないという自嘲が透けて見えます。
ロシア革命やフランス革命のような大掛かりな行動は言うに及ばず、デモのような小規模の運動でさえ日本人は忌避しがちです。これは日本がコミュニケーションを是とする女性社会だからでしょう。
キリスト教では男の肋骨から女がつくられ、神は天にまします一神教で、これは男性社会を象徴しています。逆に日本では多神教が広まっており、「母なる大地」として女性社会を象徴します。
ウェイトトレーニングを行い、普通以上に肉体を発達させることは、他人との差別化を促進します。これは周りから見ればコミュニケーションを破壊する行為でもあり、エントロピーを増大させる行為でもあります。ウェイトトレーニングが日本で広まらないのは、そうした原因が根本にあるのかもしれません。
集団のエントロピーを増大させる存在がいると、それを鎮静化させようとする働きが起こります。あるときはそれがイジメとして表出することもあります。
ジムに行けば、そこは同族ばかりなので、コミュニケーションがとれるかもしれません。しかし飛びぬけて発達する人は、やはりコミュニケーションを乱します。ステロイドユーザーが嫌われるのも、そうしたわけでしょう。欧米では逆にユーザーのほうが多いため、エントロピーの増大は起こらず、誰も気にすることはありません。
ただし、さらに飛びぬけて発達した場合、同じ集団にいるとは認識されなくなります。別の系の世界で何が起ころうと、エントロピーの増大は起こりません。「出過ぎた杭は打たれない」というわけです。
つまり中途半端に発達している人が、もっとも批判を受けやすいということになります。そして面白いことに、同じように批判をされて傷ついてしまう人もいれば、まったく気にしない人もいます。
この「スルー力」はどこからくるのでしょうか。ここでは「GABA」がカギを握っています。GABAは抑制性神経伝達物質であり、私たちに集中力を与えてくれます。集中というものは、関係ない事象を捨て去る(抑制する)ことによって得られるのです。
残念ながらGABAをそのまま摂取しても、脳には取り込まれません。そこでビタミンB6です。B6はGABA合成における補酵素として重要な役割を果たし、脳内におけるGABAを増やしてくれるのです。
またハーブのアシュワガンダにも、脳内GABAを増やす作用が認められています。
ビタミンB6とアシュワガンダを摂取することで、余計な怒りから逃れ、自分にとって必要なことだけに集中することができるようになります。「スルー力」を高めたい方はぜひお試しを。
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