豆乳ヨーグルトのメリットは
腸内環境改善のためにヨーグルトを食べる人は多いのですが、乳製品アレルギーの人には不向きです。また乳糖不耐性などでお腹が緩くなってしまう人も多いはず。
そこでお勧めなのが、豆乳ヨーグルトです。大豆アレルギーの人はダメですが、乳製品がダメだと言う人でも問題なく食べることができます。ベジタリアンの方もOKです。
大豆のメリットの一つが、イソフラボンの健康への効果です。イソフラボンは弱い女性ホルモンのような作用を持つため、女性の美容に役立つと言われています。特に閉経後の女性は女性ホルモンが減少しているため、イソフラボンの効果が期待できます。
またイソフラボンは女性ホルモンが多すぎるときに、それを調整する作用もあるとされています。アジアの女性は欧米よりも大豆の消費量が多いのですが、乳がんの発症率が低いとされており、これもイソフラボンのおかげではないかと言われています。
またイソフラボンは骨からカルシウムが溶けだすのを防ぎ、また骨にカルシウムが入り込むのを助けます。そのためイソフラボンを摂ることにより、骨密度が上昇したり、骨形成マーカーの上昇がみられたりといった報告があります。(※1, ※2)
また12週間に渡って大豆イソフラボンを摂取したところ、皮膚の弾力性やシワの改善がみられたという報告もあります。(※3)
ほかにコレステロール値の改善や中性脂肪の改善などもみられ、美容だけでなく健康面でのメリットも大きいと言えるでしょう。
豆乳ヨーグルトもヨーグルティアで簡単に作ることができます。普通のヨーグルトをタネにすることもできますが、せっかくなので乳製品は避け、最初から豆乳ヨーグルトをタネにしてみましょう。また、できれば国産大豆を原料にした豆乳と豆乳ヨーグルトを使いたいものです。ラベルに「遺伝子組み換えでない」と書いてあるものを選んでください。
容器に豆乳ヨーグルトを200ml入れて、よくかき混ぜます。そこに豆乳を800~900ml入れて、さらにかき混ぜます。そして40度で7時間にセットし、できたら冷蔵庫で冷やします。
※1:
The effects of phytoestrogen isoflavones on bone density in women: a double-blind, randomized, placebo-controlled trial
Am J Clin Nutr. 2004 Feb;79(2):326-33. doi: 10.1093/ajcn/79.2.326.
※2:
Effects of the phytoestrogen genistein on bone metabolism in osteopenic postmenopausal women: a randomized trial
Ann Intern Med. 2007 Jun 19;146(12):839-47.
※3:
Oral intake of soy isoflavone aglycone improves the aged skin of adult women
J Nutr Sci Vitaminol (Tokyo). 2007 Feb;53(1):57-62.