新刊『歯科医が考案・毒出し歯みがき』
通算3冊目、毒出しシリーズとしては「うがい」に続く続編です。
毎日たくさんの患者さんとお会いしますが、目的に合ったブラッシングができている方はほんのごくわずか。
歯並びがよく、本来ならば汚れが付きにくいはずの患者さんに「これでデンタルフロスさえ使えば完璧!なのに…惜しい!!!」と歯間ケアの提案をしても、「1日3回磨くだけでヘトヘト。先生これ以上わたしできません〜!」と言われることもよくあります。
歯ブラシを出す回数減らしていいですよ、というと心底びっくりされます。
【自分に要る・要らない】を考えましょうという発想は、日本人の口腔ケア文化において、まだまだ斬新に映るのかも知れません。
持病の関係で手が不自由になりブラッシングに苦戦されている高齢の患者さん、受験勉強の合間のおやつタイムであっという間にむし歯を作ってしまう高校生。
なのに皆、歯ブラシをグーで握りシャカシャカ音を出して力いっぱい磨いているだけ。
患者さんにとって本当に重要なことを伝えられていないのでは…と考えさせられる毎日です。
それぞれの口腔環境やリスクの高い部位、生活習慣を鑑みなければ、一日3回のブラッシングは無意味な時間になり、むしろ歯や歯ぐきを傷つける行為になっていることもあります。
人生100年時代だからこそ、皆さんひとりひとりが歯を長持ちさせる心構えが必要だなと思うのです。
これにはまず、直接指で触れて、歯の凹凸や歯列の奥行き、頬の張り具合といった感覚をつかむことが近道です。
自分の歯はどのぐらいくびれているのか?
食べかすが残りやすいところや隙間は、どの角度からなら手入れができるのか??
そこを理解した上で指を歯ブラシに持ち替えてみたら、きっと世界が変わるはずです。
わかりやすく観ていただける動画も、現在鋭意制作中です。
口腔ケアを、老若男女が楽しみながら取り組めるエクササイズへ…
令和はそんな時代にしたいです(^^)

本のおかげで素敵な時間を持てる機会が増えました。
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