エルメスの手しごと展”アトリエがやってきた”
エルメスの職人達が日々使っている道具を使いながらデモンストレーションを行い、伝統の技の数々を紹介してくれるというもの。
まず、鞍職人。
サドルステッチで丁寧に手縫いされた鞍は、エルメスの原点。
耐久性と乗り心地、乗り手と馬の体形に寄り添う鞍を追求し、美しい鞍をつくることに情熱を注いでいるそう。
続いて皮革職人。
数々のパーツを縫い合わせて出来上がるエルメスのバッグ。耐久性と美しさを追求してひとつひとつ丁寧につくられている。
石留め職人。
サファイアやルビー、エメラルド、ダイヤモンドなどの宝石をジュエリーに固定する作業を専門とし、顕微鏡がしばしば使われる。
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シルクスクリーンプリント職人。
真っ白なシルクに鮮やかな色彩を与える職人。
巧みな技法と丁寧な工程で、どんな複雑なデザインでも緻密で正確なプリントに仕上げることができる。
シルクスクリーン製版職人。
グラフィックデザイナーで、実物大の手描き原画をデジタル化し、色別に分解する。
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複雑なデザインだと、1枚のスカーフに最大2,000時間かかることも。
縁かがり職人。
エルメスのスカーフに最後の仕上げを行う職人。
端を内側へ巻き込み、縫い目が外から見えないように縫う緻密な技法の習得には、少なくとも12カ月の鍛錬が必要だとか。
時計職人。
機械式時計は難解なパズルのようなもの。複雑なものだと1,000個以上にもなるムーブメントのパーツは、100分の1ミリ単位の精度でかみ合うことが要求されるそう。
クリスタル職人。
成形から装飾まで、職人たちの息の合ったチームワークによって、溶かしたクリスタルから美しいオブジェが生み出される。
手袋職人。
計算し尽くされた裁断で、どんな切れ端も無駄なく使う。時間をかけて引き伸ばされた革は強くて柔らかく、手を優しく包んでくれるそう。
ネクタイ縫製職人。
1本の糸でパーツを組み合わせ、折りたたみ、手作業で縫い上げるという特徴。
しなやかで柔らかな肌触りが上質なネクタイの証。
磁器絵付職人。
フランスのリモージュ近郊のアトリエで、特別な作品を手がける絵付職人の技術はきわめて繊細で、複数の筆やスポンジを使い分け、輪郭線やベタ塗りなど色鮮やかに仕上げていく。