お寒うございます。

今月も、『月刊　郷野ブログ』の更新の時期がやって参りました。

 

一昨日の月曜日、最近知人に紹介してもらった、自分が幼少の頃によく遊びに行った祖父の家を思い出させるような木造の、築年数は相当行っていて、火を点ければあっという間に燃えてしまいそうな店構えながら、

出される肉は厚くて美味、値段も高くなく、そして店のおばちゃんの愛想も良い素敵なお店なのに、情報はあまり世に出ていないという、

「こんなお店を知っているなんて、郷ちゃんて通なんだね（はぁと）」

などと言われることを狙って、焼肉なのに、年季の入り過ぎた店なのに、今後、自分が女の子と食事に行く一発目に使おうと思っている焼肉屋さんにて、自分がお世話になっている各分野のトレーナーたちとの食事会がありました。

 

減量の指導をお願いしている佐々木豊さんが、

「チーム郷野（便宜上、このような呼称に）の各分野のトレーナーが、今後、トレーナー同士で連絡を取り合い、方向性を共有しながら、より効率よく郷野をサポートしていくきっかけとなるような、郷野に活を入れつつ、励ましつつの会を」

と音頭を取ってくれたんだけど、皆さん多忙な方ばかりなので全員の都合の合う日がなかなかなく、一番参加可能人数の多かった月曜日に、佐々木さん、野木さん、そして植松が集まってくれて、食事会が開かれました。

 

8月の試合のときに、その控え室で、自分がお世話になっているトレーナー全員が初めて一堂に会し、その場で皆さんを互いにご紹介、

「これからこのメンバーでやって行こうと思いますので、夜露死苦お願いします」

といった形で始まった、チーム郷野（便宜上、このような呼称に）。

その一発目で自分があのような大失敗、大失態を演じ、その後、出口の見えない休養を取っていたことで、発足即活動停止になっていたチーム郷野（便（以下略））だけど、

佐々木さんが音頭を取ってくださったお陰で、改めて始動しました。

 

その最初の会合は、人数は少なかったけど、凄く濃い時間だった。

19時過ぎに始まって22時半まで続いたんだけど、その間ずっと格闘技の話題が途切れることなく、みんなどれだけ格闘技が好きなんだっていう時間で。

その中で、野木さんや佐々木さんは、この世界で様々な経験をされてきて、たくさんの選手を見てこられた訳だから、話の引き出しの数が多いのは分かるけど、びっくりしたのは植松の知識の多さ。

植松の本職の組み技、寝技の話のときに、3人揃って「へぇ～」の連呼になるのは当然としても、打撃についても本当に色々と知っていて驚いた。野木さんと植松がムエタイ出身のタイ人ボクサーの話なんかをしていると、俺はもう完全に門外漢といった感じでついていくことができなかったくらい。

ノムさんの本に、「野球選手は野球博士であれ」という言葉があって、要は野球のプロなんだから、その野球のことについては何でも知っていなければならないってことなんだけど、植松こそ『格闘技博士』だった。それに比べ、俺の知識の浅いこと浅いこと・・・（恥）。俺も『博士』になれるよう、もっと勉強しないと。

野木さんもボクシングは勿論のこと、高校時代は陸上の選手で、あの小出監督の門下生だったということで、その方面の選手やトレーニングの話も色々と聞けて興味深かったし、

佐々木さんもレスリング出身なので、減量だけでなく、レスリングの話題も豊富で、

そんな御三方の話から様々なヒントを貰うことができた、充実したあっと言う間の3時間半でした。

 

今回は減量&レスリングの佐々木さん、ボクシングの野木さん、寝技の植松に、この不肖・郷野の4人だったけど、

フィジカルトレの和田の親分や、ムエタイを習いに通わせてもらっているセンチャイジムのセンチャイ会長、それにコンディショニングをお願いしている先生方といった、8月の試合のときに集まってくれた方々全員での食事会になったら、より話題の尽きない会になりそうだ。

でも皆さん多忙なので、そんな全員の時間が合うなんて奇跡みたいなもの。だからその実現はちょっと難しいかな。

とは言え、自分のために、そんな会の一発目の機会を作ってくれた佐々木さん、貴重な時間を割いて集まってくれた野木さん、植松には本当に感謝です。

そしてその3名の『博士』に色々な助言を頂戴し、この博士たちがそう言ってくれて、こんなにバックアップしてくれるんだから、自分の可能性をもう少し信じてみようかと改めて思いました。

「改めて」ってことは、もう少し前からそう思っていたってことで、そう思わせてくれたのは、ちょっと前に野木博士（笑）が言ってくれた言葉なんだけど、

それによって、俺は恐らくこの歳になって人生で初めて、自分の可能性を本当に信じてみようと思うことができた、それくらいの有難き御言葉でした。

出口の見えないネガティブシンキングのデフレスパイラルに陥っていた自分に再びモチベーションを与えてくれた、その有難き御言葉を胸に、12月30日に向けて準備を重ねていこう。

 

俺は、そうしてゆく

 

皆様には大変ご心配をお掛け致しましたが、12月30日に再び試合をさせていただくことになりましたことを、ここにご報告申し上げます。

 

写真は店内での一枚。店のおばちゃんの、シャッターを押す瞬間に手が動くという個性的な撮影法により、ブレてちょっと分かりにくくなっているけど、野木さんが着ているのは胸に「NOGI（ノーギ）」とあるジャケット。言わずもがなの確信犯である。