『WASHED AWAY』 (流されず生きよ)
「流されないために、今、あなたが存在することを心に留めよ。」
時代は移り変わる。
100年前に新しかった物は、もうすでに
必要のない、産物になってしまっている。
新しいものが生まれ、古いものが捨て去られる。
それらを骨董品として価値を見出す贅沢な人もいるが、
凡人にとっては今をいかに生きるかという、
切実な課題で必死で、骨董品どころではない人もいる。
人は今日の世界を把握するのに
昨日の世界のために作られた言葉を用いる。
過去の生活が己の信条に適すると思うのは
過去の生活がより良い体験の言葉となって
我が内に生きているからである。
されど人生の矛盾は、人は新しいオモチャと
好奇心を抱いてしまうのである。
子ども達を見ているとそれがよくわかる。
新しいオモチャは、数日の間熱中して遊んでいたか
と思うと、すぐに飽きている。
時代が変わるのは人が変化していくからである。
古いものに飽きが訪れ、新しいものに、
執着心が芽生えるからである。
時代の移り変わりは人間の移り変わりでもある。
人は比較しては競い合い、優れていることや、
劣っていることに敏感であり、負けず嫌いなのだ。
されど、「勝った、負けた」だけにとらわれると
ギャンブル中毒者のようにそのスパイラルから
抜けることができなくなり、目的を見失い
手段だけが生きがいとなってしまう。
人は忙しさの中で自分がどこから来て、
どこへと向かい、また何のために生きているのか、
という、内なる問いかけに対して、答えを
見いだせずに生きてしまっている。
しばし、立ち止まり、己と向き合うことである。
物や事には価値があっても
人間には尊厳があることを
覚えることである。
新しい物や事に心を奪われるより、時に
古くなった親しいものへの感謝と愛着も
忘れないことである。
魂のROCKERは、
「わたしが昨日も今日もとこしえに変わる事なく、
あなたと共にいる。」
と謳ってくれている。
大いなる存在は、
「初めであり、終わりである方であり、
I AM、わたしは在る。」
と言われる存在である。
今日という日が移り変わる浮世にあって、
永遠に変わらない存在を通してあなたも
今、存在していることに喜べる日となりますように…
「肉体は衰えても魂は永遠である。」
2020年 7月 27日 月曜日
アーサーホーランド