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『CONTEMPLATE』 (熟慮)



「結論づけると、思考は止まる。

灰色の矛盾の中で思いを巡らせ」


もう数十年前になるが、

ベルリンの美術館でロダンの傑作、

「考える人」のブロンズ像を見た。

その考え込んでいる姿は当時、

悩みを抱えていた自らの心に、

不思議な共感をもたらした。


パスカルは「パンセ」の中で、

「人間は自然の中で最も弱い

一本の葦(あし)にすぎない。しかし

それは考える葦である」

と語っている。


人間の中には弱さと偉大さが

内住している。

思い悩み、思考することは

そのことに気づかせてくれる。


病をわずらい、引きこもりがちだった

夏目漱石は、著書、「草枕」の冒頭で

「山路を登りながら、こう考えた。

智に働けば、角が立つ、

情に棹(さお)させば、流される、

意地を通せば窮屈だ。

とかくに人の世は住みにくい。」

と書いている。

漱石自らの、葛藤を垣間見せられる。


誰であれ、息詰まることはある。

途方にくれ、虚しさに浸ることも…

また、勇気を失い、弱さに沈み、

生きる希望を見出せないことも…

されど、ピンチはチャンスである。

悲しむあなたの傍におられる

魂のROCKERは、

「悲しむ者は幸いである。

あなたは慰められるから…

心の貧しい者は幸いである。

神の国(天の祝福)はあなたのものだから…」

と謳っている。


ソロモンの箴言には、

「正しい者の心は答えるべきことを

考える。悪しき者の口は悪を

吐き出す」

とある。


また、THE BIBLEの中で

パウロは、「全て真実なこと、

全て尊ぶべきこと、全て正しいこと、

全て純真なこと、全て愛すべきこと、

全て誉(ほまれ)あること、また徳と言われるもの、

賞賛に値するものがあれば、それらのものを

心に留めなさい」

と語ってる。


白か黒か、と物事を決めることは

思考を停止させてしまうことである。

何事も善か悪の、二者択一で決めつける前に

その狭間の中で熟慮することを忘れないように。


十字架にかかり、死なれ、陰府にまで下り、

三日目によみがえられたJESUSは、

「心を騒がせないように…

神を、またわたしを信じなさい」

と謳っている。


今日という日があなたにとって、

考えすぎずに考え、強迫観念に

とらわれずに、熟慮できる日となりますように…


「熟慮することは思い詰めることではない」


2021年 2月 5日 金曜日

アーサー・ホーランド



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アーサー・ホーランド
生年月日:1951年9月27日
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