川村企画第２回公演＆大島央照写真展『ぶざま』ありがとうございました！
ぶざま。
先日、写真展＆舞台終了致しました。
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。
この企画を頂いた始まりは、俳優であり、２３歳という若くしてプロデューサーである川村亮介君、映画監督である、作•演出の坂牧良太監督より、大島央照写真展としてお好きに展示をして下さい。とお声かけ頂いた所からでした。
後に、舞台の中に写真家の大島央照という名前の人が存在する事になり、舞台の中の大島央照の目線で撮り下ろす事にしました。
私は人の人生を撮るドキュメンタリーをライフワークとして撮っている事もあり、この舞台の写真展の中で、妻を撮る写真家大島央照の目線で、二人が過ごす月日を経た関係性がわかる様な写真を撮りたいと思いました。
現実的に時間の都合もあったので、考えた結果、毎年決まった場所で妻の記念撮影をする大島という設定を元に撮る事にしました。
１日で１０年分の撮影ー。
安易では無かったですが、絵が浮かんだので進める事に。
その年代にあった夫婦の気持ちを明確に、被写体、撮り手、作り手が同じ方向に向かう事で、ブレずに撮る事ができるかと。ヘアーメイクの上原克子さんの意見とご協力も経て、１日で１０年分の写真を撮る事ができました。
その写真をメンイとして、二人が旅行に行った際の写真、夫が妻に内緒で撮り始めた写真、夫にしか見せない妻の顔ー。全て、今回の主演でもある女優の派谷恵美さんを被写体に撮影させて頂きました。彼女はその前にも撮影をしていたのですが、こちらが求めている事を彼女なりの表現で返してくれて、女優としても被写体としてもすごく魅力的な方。
その写真と共に脚本が仕上がっていき、展示の後、ギャラリーを舞台にした芝居を通じて写真を見たときに、これまでに観た事のない感覚に陥りました。
１０年の月日を重ねた夫婦の関係を写真がより強く物語っている。撮影した時に見た写真よりも、より深くキレイで、時に悲しくも、切なくも見えた事。
坂牧監督の脚本と演出の力、それを演じる役者さん達の生命力を感じた時間でした。
そして、大島央照役として今回推薦させて頂いた、猫のホテルの村上航さん。
ぶざまで素晴らしい演技でした。芝居に誠実である姿は前々から拝見していましたが、千秋楽公演が終わった直後からお客様にご挨拶する直前まで、楽屋で脚本を見直す村上さんの姿に芝居愛を感じました。もう公演が終わっているのに……笑。
出演者•プロデューサーの川村亮介さん、出演者の派谷恵美さん、村上航さん、廣田明菜さん、斎藤嘉樹さん、作•演出の坂牧良太さん、スタッフの皆様。このメンバーでご一緒できた事に、心から感謝しております。
ギャラリー•ルデコを後に、それぞれの場所へ。
川村企画第３回公演、作•演出の坂牧良太監督の来年公開予定映画、
役者の皆さんの今後の活躍を楽しみに。
私も新たな現場に向けて歩んでいきます。
貴重な時間に来て下さった皆様、
本当にありがとうございました。
派谷恵美さんと、１０年目の写真の前で。
２０１４年１２月１４日。
ぶざま。
ー完ー
大島央照 /Chiaki Oshima
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