日韓戦の翌日は、早稲田大学の東伏見グランドで高校1年生
を対象にしたフットボールクリニックでした。
これはH25年、アメリカンフットボールが国体の公開競技と
なるにあたって、東京都体育連盟が主催したものです。
100名以上の参加者で、僕の担当するDBは12名。
□鹿島ディアーズ:加藤選手、佐野選手
□富士通フロンティアーズ:藤田選手、延原コーチ、自分
の計5名で、基本的な動きの技術指導にあたりました。
が、
みんな学校でのコーチングがしっかりされているので、
ステップ、タックル、ヒットとなんなくこなしてました。
僕がアメフトを始めたのは、大学1年生。
野球一筋で生きてたので、アメフトのアの字も知らずに始めました。
今でも覚えているのが、入部して最初のMTG。
1回生の僕は、何が何だかわからずに教室の一番後ろで、コーチが
話す意味不明の単語のオンパレードに、ただただ困惑していました。
DL、LB、DB、アサイメントに、アライメント、アジャスト
がどうだかこうだか・・・・???????
NFLはもちろん、スーパーボウルすら観た事ない。
何人でやるのかもわからない。
ないないづくしで、迎えた初日なのでしょうがないっちゃー
しょうがないですが・・・
「えっ何これ?英語やし、何書いてるか、喋ってるか何もわからんね
んけど・・・」
30分ほどして、
困惑 が 睡魔に変わり、
睡魔 が 睡眠に変わり、
半ばふてくされ気味で、机につっぷして寝てました。
Sコーチの前で、、、
今思うと、勇気ある少年としか言えません。
結局、
「ゴルァー!!後ろで寝てるボケはどいつじゃ!!外でて頭冷やして
来い!!」
未経験者、新人の2大特権で、地獄の沙汰を見る事は免れましたが、
連帯責任を重んじる縦社会の中で、要注意人物に認定されたのは、こ
の直後でした。
その頃の僕と比べると、彼らは用語はわかるし、かっこええグローブ持ってるし、
グランドは人工芝やし・・・
ええ環境です。
ただ、
その環境を活かすも殺すも、全て自分次第。
自分で決めて、自分が行動した結果が、成果となって現れるという事。
アメフトは格闘技要素もあるスポーツです。
痛みや恐怖、しんどさや苦しさを越えた先にしか、本当の感動はありません。
成長もありません。
誰かのせいにせず、逃げずに立ち向かっていってほしいと思いました。
伝わってたら嬉しいですね。