「Jordi Alba」
Buenas!
ユーロもベスト4が決まり、益々面白くなってきたね。
日本の皆は寝不足で大変だと思う。
僕も日本にいた時はユーロ、W杯、チャンピオンズリーグがある度に目をこすりながら見ていたのを思い出します。
今はバルセロナにいるから日本の皆には申し訳ないけどオンタイムで試合を楽しんでるよ。
スペインも順調にフランスに勝ち、次は準決勝でポルトガルと対戦。
クリスティアーノを熟知している選手で構成されるスペインがどの様にして対応するのかが楽しみだね。
今回のユーロは今までよりも特別な想いでスペイン代表を見ているんだ。
その理由はスペイン代表の左サイドバックで開幕からずっとスタメンでプレーしているJordi Albaが出ているからなんだ。
バルサ、エスパニョールで監督をやり数々の教え子達がプロ選手になり各地で活躍しているけど、Jordi Albaはその中でも思い出深い選手の一人。
僕はバルサで監督をやっていた時に2シーズンU-15のチームの指揮をとった。
その2年間で唯一Jordi Albaだけは2年間かけ持った選手なんだ。
1年目のシーズンはメキシコ代表でプレーしているジオバニ・ドスサントスがいた。
2年目はローマでプレーしているボージャンがいるチームだったんだけど、普通ならU-15でプレーした選手は翌シーズンはU-16チームに昇格する。
でも、Jordi Albaは1年目が終わった時の監督会議で上のチームに昇格させない事が決まり、放出という話になったんだ。
その理由は当時15歳の彼は身長が142cmしかなく、身体が小さすぎたからカテゴリーを上げてプレーするのは難しいという話になってしまった。
僕は育成部長に「あれだけの実力を持っている選手を放出するのはもったいなさすぎる」と話をし、「育成部長は上のカテゴリーに昇進さる事は出来ない。」
「もう1年同じカテゴリーで君が抱えるならば残そう。」
「ただ、条件は来年抱える選手達の成長の妨げにならない事が前提。」
この経緯から僕は2年Jordiを指導する事になったんだ。
当時の彼のポジションはボランチ、2年目はポジションを変えてプレーさせた。
その一つにサイドバックもやっていたよ。
彼の判断力、スピードそしてテクニックは教えてきた選手の中でもトップクラスだったのを今でも覚えている。
結局、ジュニアユースが終わってユースに上がる時にバルサから放出されてしまい、街クラブに行きそこでヴァレンシアが獲得して今に至るんだ。
別にバルサに見る目が無かったとは思わない。
バルサを放出されて他チームで経験を積んだから今の彼がいる。
そんな教え子が世界の舞台で戦っている姿を見るほど幸せな事はないよね。
さらに、バルサへの移籍の話も出ている。
素晴らしい成長を成し遂げた彼がこれからも活躍し続ける事を祈っている。
また機会があればJordi Albaストーリを書くね。