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エン*ゲキ#02〜そして

池田純矢です。とても久々にブログを書かせて頂きます。きっと、少し長くなってしまうかとは思いますが、お時間がある時にでもお付き合い頂ければ幸いです。


さて、「エン*ゲキ#02 スター☆ピープルズ‼︎」の公演も無事に終わり、今は既に次の作品の撮影を一つ終え、更に次の作品の準備期間に入っております。あれやこれやとやる事はまだまだ沢山ありますが、一先ず、スタピ☆の振り返り話をさせて頂ければと。


そもそもの始まりは前作、「エン*ゲキ#01 君との距離は100億光年」の楽日翌日、さて次は何をしよう、とプロデューサー氏と話したのが始まりでして。プロット(物語の骨組みのような物)を3つほど出した所、ことごとくボツを喰らい…笑


うーむ。どんな話にしよう、と考えていたそんな時にふと、前作の反省点が思い浮かび。このまま次に進んでいいのか?否!と自分自身の心の問答があった訳です。前作でやりきれなかった事、そして前作のキャラクター達にも敬意を込め、更にはもっとエンタメに昇華する!そんな作品を作ろう。ならば舞台はやはり宇宙しかない!テーマは?前作が宇宙工学と物理学、ならば今回は科学と化学だ!!そんな風に物語の土台が出来ました。


そこから、くだらない特殊能力を持った宇宙人が地球の科学者と出会い、役に立たないものが積み重なって大きな結末を迎える、そんなプロットを書いたのを覚えています。


これ以上の物語の話は、劇場で観劇できずDVDを楽しみにして下さっている方もいらっしゃるとお聞きしましたので控えさせて頂きます。


そんなこんなで出来上がった物語でしたが、いかんせん好きなように思いのまま書いてしまったのでキャスティングには難航しました。。

いったいこのキャラクター達を誰が演じられるのだろう…と四苦八苦。

だけど一筋の光明!それは、今までその役者さんがやった事の無い役を演じてもらおう!その上で、「誰で観たいか」と言うお客さんの目線で考えてみよう!そうすると不思議なほどスムーズに顔が浮かんで来ました。


しかし、この企画を面白がってくれて、スタピ☆の世界を僕のような弱小演出家の元でも集いたいと言ってくれたキャストの皆様。一人一人に感謝の土下座をして周りたいくらい、嬉しく、頼もしかったです。ありがとうございます。



物語のキーを握るとっても大変な役、グリッターを演じて下さった酒井敏也さん。

TVや映画、演劇の業界でも最早知らない人は居ないでしょう、超ベテランの酒井さん。飛び込みで台本を送りつけ、何の関わりもなかったのにイキナリ「出て下さい!」とぶん投げた不躾をどうかご勘弁下さい…。それでも面白そうだと言って頂き、厳しいスケジュールの中でも出演して下さいました。その圧倒的なお芝居で物語に重厚感を与えて下さり、更にコメディとしての質もぐんっ!と上げて下さいました。本当にありがとうございます。



クルーのムードメーカー、過酷なお笑いシーンを一手に引き受けるホープちゃんこと、オラキオさん。前作でもご一緒させて頂きましたが、本当に柔軟で、おおらかなお芝居と人柄で、カンパニーにいつも笑いが絶えなかったのは大いにオラさんの胆力のお陰だと思っております。誰かの書いたお笑いをやるのは難しいと仰っていましたが、自分が書いた事を忘れる程笑わせて頂きましたよ。助かりました!!



とんでもないおバカで常にMAXテンション、体力的にも一番大変だったろうフラッシュを演じてくれた吉田仁美ちゃん。まず第一に大先輩の女優さんに、バカな少年を演じてもらうと言う暴挙。お許し下さいませ。笑

しかし、仁美ちゃん以外にフラッシュは絶対に演じれない!と全世界に言える程の恐ろしいハマり具合でした。稽古場や舞台裏でも、皆んながフラッシュ可愛い!連れて帰りたい!と口を揃えて言っていたのは何の噓偽りも無く本心です。可愛い。また会いたい。



一見荒くれ者のヤンキーかと思えば、中身は誰よりも優しく、愛すべきバカ。そんなビームを演じてくれた井澤勇貴。もしかしたら一番稽古で色んなオーダーを出させて貰ったのは井澤かも。でも、そんな打てば響く特大の銅鑼のようなビームを見せてくれてありがとう。役者さんとして今作で一回りも二回りも大きく見えた。細かい仕草から大きな感情の流れまで、とても悩んで苦しんでいたのは知っていたけど、きっと井澤なら超えてくれる!と信じてた。そして当然のように超えてくれた。僕は誰よりも嬉しく思い、誰よりも感動しました。



ミステリアスで掴みどころのない、だけど真面目で変な人をほっとけないお人好し。そんなライトを演じてくれた赤澤燈くん。実は今作が初めましてでした。難しい役所で、最後の最後までキャスティングがハマらなかったライト。でも燈くんで観てみたい!と急に思い付いた自分自身も褒めたい程、とっても素敵なキャラクターを作り上げてくれました。もし彼がライトを演じていなければこの作品は成立したのか?と思える程、最高の縁の下の力持ちの役割を果たしてくれました。



物語上唯一の地球人で、難しい専門用語に難解なセリフ、更には前作との架け橋も担わなければいけない大変なヒロインを演じてくれた透水さらささん。元は宝塚歌劇団のとある作品を観て一方的にファンになった僕でしたが、まさかこうして一緒に仕事が出来るとは思いもしませんでした。しかし、ユキと言う役を全力で育ててくれて、今までの世界とは全く勝手が違う中で誰よりも吸収し、前進し、更にはその持って生まれた天性の才能も十分に発揮して貰い。演劇業界に透水さらさアリ!と知らしめてくれたと思います。透水さんのお陰で前作のキャラクター達も報われたんじゃないかな、と思えました。ありがとう。



最後に。頼り甲斐も存在感も無い、これと言った特徴もない、だけど主人公。そんなスターを演じた鈴木勝吾。こんなに大変な役回りなのに中々報われない、だけど我慢して我慢して、しっかりと一本の線を繋ぎ、この世にスターを産んでくれて、本当にありがとう。勝ちゃんじゃ無ければスタピ☆はこの形にならなかったし、誰よりもスターを深くまで知って、愛して、悩んでくれたからこそ、この物語は誰かの心に届く作品になったんだと思います。多分、僕が生まれてからこの日まで、ずーっとスターに逢いたかったんだと思う。色んな想いや感情を全部飲み込んでそこに存在してくれた。スターに、鈴木勝吾に、出逢わせてくれて、出逢ってくれてありがとう。



物語のキャラクター達はみんな、自分の子供のように可愛いです。フラッシュとビームのコンビがわちゃわちゃしてるのもずっと見てたい。シャインとホープがバカやってるのもそう、グリッターさんが悩んでいるところも、ユキが想いを馳せる所も、スターがライトに振り回されてる所も、全部全部大好き。だけど、そんなキャラクター達を皆さんの前に連れてきてくれたのは、僕が書いたからでも演出したからでも無く、役を愛してくれた役者さん達が手を引いてくれたからです。一番最初のお客さん、そして誰よりもスタピ☆が好きな1人の人間として、心から役者の皆さんに感謝です。ありがとうございます。


今作ではスタッフの皆さんも、僕が大好きで、尊敬していて、そして一緒にもう一度お仕事がしたい!!と思った方々です。そのプロフェッショナルな仕事ぶりに何度も何度も助けて頂きました。役者さん一人一人と同じく、スタッフさん一人一人にも沢山のありがとうがあって…だけどそれ全部をここに書き出していると、終わりがこなさそうなので、今日の所はこの辺りで。近々、スタピブログ☆スタッフ編も書こうと思うのでその時に。

あ、でも1人だけ、書いちゃおうかな。



今作のプロデューサー、森脇直人氏。間違いなく、この作品を作る上で一番苦労をして、一番損な役回りを負って、一番報われない人です。笑

だからこそ皆さんに知って貰いたい。この人が居なければスタピ☆はこの世に生まれなかったんだ!!僕はお芝居が出来ないんだ!!とんでも無くすごい人なんだ!!と言うことを。

スタピ☆は確かに僕が中心となって作った作品です。だけど同じ様に森脇さんが中心となって作り上げた作品です。キャストで言う所の主役です!裏方の主役!作品作りをする土台を築き、表現する場を与えてくれて、物語をブラッシュアップし、稽古を積める環境を作り、お客さんに届けてくれた。スタピ☆は間違いなく森脇さんの作品です。僕らが知らない所できっと誰にも言えない苦悩もあっただろうし、僕らが知らない所でいっぱい頭を下げてくれたろうし、僕らが知らない所で一番喜んでくれていたんだと思います。直接言うのは恥ずかしいのでこの場を借りて言わせて頂きますが!死ぬ程感謝してます!!本当にありがとうございます!!これからも一緒に爆弾背負ってやってきましょう!!死ぬときは一緒だー!!笑



はぁ。いやはや、本当に長すぎますね。そろそら締めますよ。はい。

そんなこんなで、本当に沢山の人の力を借り、一人一人に想い出があり、やっと皆様にお届けする事が出来た作品です。僕だけじゃない、この作品に関わった全ての人達が作ってくれた、押し上げてくれた、素敵な夢物語です。

でもね、どこまでいっても物語はお客さんの物だと僕は思うのです。

本を書いた人でも、演出をした人でも、届ける場を作った人でも、演じた人でもなく、板の上にのっけてしまえばそこまで。あとは受け取ってくれたお客さん一人一人の胸の中にあるものがその作品の本質であり、存在意義です。

だから煮るなり焼くなり捨てるなり閉まっとくなり大切にするなり、お好きにどうぞ!な訳です。

お客さんの心に何が届いたのか、何を残せたのか、そんな事は分からないし、いやむしろ分からなくてもいい。

この作品は芸術作品でも無く、高尚な物でもありません。只々楽しい娯楽を目指して作ったものです。だから、何は無くとも楽しんで頂けたならそれだけで良い。それが幸せです。


僕はこれから先も作品を作ります。楽しいから。好きだから。またあの人と一緒に仕事をしたいから!そして何よりも、お客さんに楽しんで頂きたいから!!

偉そうな事を言っているのは重々承知の上で敢えて垂れ流すならば…僕はエン*ゲキを通してまだまだ皆んなと遊び足りない!!もっと遊ぼう!もっともっと!

夕暮れまでには帰ってきなさいよってお母さんに言われてるのに、楽しくて仕方なくて、遊び続けちゃうあの気持ちと一緒かもしれない。

でももう大人だからね!夕暮れ時は自分で決めますよ。だからもう少々、付き合って頂けると嬉しいです。



エン*ゲキ#03で逢いましょう。


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池田純矢|いけだじゅんや(俳優)プロフィール

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池田純矢(いけだじゅんや)
身長・体重:171cm・59kg
生年月日:1992年10月27日
出身地:大阪府

【経歴】
2006年、第19回JUNONボーイコンテストにて、準グランプリを受賞しデビュー。
その後、「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」「斉藤さん」「DIVE!!」など数々のドラマ、映画に出演。
2011年スーパー戦隊35年記念作品「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイシルバー/伊狩鎧 役で注目を集める。
2012年から舞台作品にも積極的に参加し、代表作に「ミュージカル薄桜鬼」シリーズ等。
また、2013年には「銀河機攻隊マジェスティックプリンス」にて主人公の一人を演じ、声優としてのキャリアもスタートさせた。
他代表作に「牙狼〜闇を照らす者〜」などがある。

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