万平ホテルと風立ちぬ
パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大学を超早期退職しまして、西軽井沢で5,000坪の廃校を買い取ってそこで生活しています。あこがれの隠居生活。
まあ、そんなわけにはいかず大学では非常勤で講義を行い、メインの仕事としては心理臨床活動を続けています。
先週末は、うちの学校で『中高生のための心理学体験合宿』でした。少人数でしたが、文字通りの心理学体験をしてもらいました。その様子は1こ前の記事にて。
今回は、オプショナルツアーの一つ。
初日の夕方にも軽井沢銀座に行きましたが、最終日にまた今度は超有名な『万平ホテル』という老舗ホテルに繰り出しました。ここは、おれはずっと気になっていたけど行く暇が無くて、実は高校生たちを連れていく立場にありながら初めての訪問。
万平ホテルについての知識は、2年前からインプット済。
何せ、ジョン・レノンが長期滞在した軽井沢。この万平ホテルにステイしていたとき、ロイヤルミルクティーのレシピをホテル側に教えたのです。「こうやって作るんだ」。イギリス人の直伝ですから本物です。今でこそ、ペットボトルやホット缶で普通に自販機でもコンビニでもロイヤルミルクティーは買えますね。
タバスコを日本に持ち込んだのがアントニオ猪木なら、ロイヤルミルクティーを日本に持ち込んだのはジョン・レノンということでしょう。
まあ、もちろん逆に欧米人たちは日本の自販機テクノロジーに驚くでしょうけども。日本ならコーンポタージュからおしるこ、おでんまで自販機で購入できますし。そんなテクノロジーは、現在の欧米にすら普及してないよ。だから、おれは今年5月にシカゴのダウンタウンで餓死しかかったわけやし( ̄Σ ̄;) おしるこの自販機でもあれば良かったのにっ。
他に有名なエピソードは、万平ホテルにあったピアノをジョンが弾いてみて「このサウンド、気に入った。金はいくらでも出す、売ってくれ!」と交渉。しかし、万平ホテルは譲らなかった。そのピアノは現在、万平ホテル資料室というところに展示してある。ホテルロビーにある木目調のグランドピアノとは違うよ。ジョンが欲しがったピアノは、ヤマハ製の黒のアップライトです。
おれの万平ホテルに関する知識はこんな程度。
高校生らと一緒にホテルのロビーに入るや、どこがそのジョンレノン直伝のロイヤルミルクティーを出す店か、すぐに分かった。1階カフェテラス。
で、ここの入り口のメニューを見ますと。
あった、あった(゜▽゜*)
「ホテルおすすめ
ロイヤルミルクティー
ジョン・レノンも愛した、万平ホテル伝統のロイヤルミルクティーです」
とのこと。これでしょ。
クリーミーな生クリームが入ってまする(〃^ー^〃)
ついでに、ブルーベリーのタルトをいただきました(^o^)
美味そうでしょ。もちろん、美味いよ♪( ´ε`)
「あらあら、阿藤快さ〜ん、またスイーツですかぁ?」
と、ナレーションを入れたくなる感じのツアー。
質問。
高校生にここまで贅沢させて良いのでしょうか?
いいよー(* ̄∇ ̄)ノ
毎月のことじゃないし、贅沢するときは贅沢に。
高校生たちは「万平ホテル」で検索してみたら良いのです。歴史の教科書とかに出てくる人々が来ている由緒あるホテルだってことが分かりますから。
それで。
その合宿の翌日。
もうすぐ終わってしまうというので、夜に佐久市の映画館まで出かけて『風立ちぬ』を観てきました。
はっきりと「軽井沢」と言わないけど、「ん? ここかな?」というシーンが出て来て。山の形状も浅間山のフォルムで「これだ!」と分かったし。そのホテルで主人公が思いを寄せていた娘と運命的な再会を果たすわけだが、どうもこのホテル。数ある軽井沢のホテルの中でも、雰囲気が前日に行った万平ホテルに似ている。
しかし、映画の場面は戦前の頃のだからちょっと違うけど、なんとなく雰囲気だけ同じような。
たとえば、フロント脇の階段。ここを降りてくるシーンが映画にはあった。
そして、何度も出てくるカフェテリアの風景。
うーん、風立ちぬに登場するホテルは、どうやら万平ホテルのようだ。写真を撮っておいてよかったっ(^^)
となると、ピアノの演奏のシーンはここ?
そして、あのピアノはジョンも奏でたヤマハのアップライト?
奇遇にも2年間で初めて万平ホテルに立ち寄った翌日に、佐久の映画館で『風立ちぬ』を見て、そこに出てくるホテルが万平ホテルという。リアル万平ホテルに、ジブリ万平ホテル。すげーや(*´▽`*)=3
てなわけで、映画『万平ホテル』・・・、。ちがうっ、映画『風立ちぬ』を観る方はあのホテルのシーンは軽井沢だと気づいて欲しいし、なおかつ軽井沢に来ることがあったらリアル万平ホテルの1階カフェテラスへ。そこでジョンの愛したロイヤルミルクティーを。そして、ジョンの愛したアップルパイを。おれはアップルパイは苦手やから、ブルーベリーのタルトで。
資料館に行ったら、ヤマハ製のアップライトピアノを。これ、クレソンばっかり食べていたドイツ人のカストルプが演奏していたけど、後にジョンが演奏したんじゃないかなとイマジンするのもお洒落。Ask Me Why? オール・ザ・ピーポーにお薦めする Come Together なツアーであります。
奥田健次
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