[gtranslate]
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
奥田健次(行動分析学者)Xアマゾン

日本シリーズ第5戦

パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です(-_-)

昨日はお台場で打ち合わせが終わりますと、そのまま東京ドームへタクシーで直行さ。

今回もプレミア価格で金券チケット屋から買った内野二階席おひとり様。

なんだ席、こんな席。貝殻柄のマドレーヌ。



ホーム側のど真ん中、ただし最後部。おれの視力ではメガネ有りでもかなり厳しい。オスマン・サンコンくらいの視力が無いと、ここでは無理よ。

お隣、日テレさんのカメラやもん。



さて日本シリーズは。巨人2勝、楽天2勝。この第5戦に勝った方が日本一王手をかけます。

巨人の先発は内海テッチャン、今シーズン13勝6敗、防御率3.31です。

一方、楽天の先発は辛島、今シーズン3勝4敗、防御率4.42。

スタッツ的には巨人が投手力で圧倒的に有利な試合。ただ「巨人は初物に弱い」という長い歴史と実際のデータもある。辛島とは初対決。そこだけが気になるポイントでした。

内海は3回、連打を浴びて2失点。でも結局は6回まで投げきってこの2失点でゲームを作りました。って、こういう言い方はレギュラーシーズンのお話でしょ。レギュラーシーズンならナイスピッチングと評価される出来よ。

でもね、短期決戦では「ゲームを作りました」では物足りない。1点でもやるもんかというピッチングと結果が欲しい。試合を作るのは「良い投手」。6回まで0を並べるのが「エース」。結果こそがすべて。短期決戦では5回まででもいいから0点で抑えないとさ。

序盤で2点を取られると攻撃にも影響するんですよ。打撃陣の大振りが目立つ序盤。巨人は6回まで1安打。やっぱり初物に弱い。巨人の打線は『人見知り打線』か。この「初物に弱い」ってのを克服するところに科学は使わないのかね?

完全な負けゲームのムードやん、これ。しかも、6回からは楽天は則本を送り込んできたよ。打てそうにない。全然、打てそうにない。

そんな感じだったのに、7回にムラタさんがソロホームランをぶちかましよった。第1戦に同じ則本からホームラン打ってるから、則本キラーやね。でも、なんせ打線につながりがないから第1戦と同じようにランナー無しからのソロで1点のみさ。ホームランから得られる最低得点ってやつよ。

でもさ、それまで眠くなる試合展開だったのが、この1発でオレンジ民族の目が覚めた。周囲のおっさん、おばさん、若いネーチャン、ニーチャンたちとグータッチの嵐\(^o^)/

でも、則本も8回は三者連続三振と持ち直す。1点ビハインドのまま最終回へ。代打・高橋由伸。ここまでポストシーズン0安打。天才、頼むでと願うファンら。みんな崖っぷちって知ってるから。この日を落としたら、あとマーくん登板の試合ですら落とせなくなるからね。

打ちましたよ、高橋由伸! こんなときに! ようやく(゜▽゜*)

1死1、3塁で前打席ホームランのムラタさんに回って来たよ。この場面、ゲッツーで試合終了。外野フライで同点。

いきなり追い込まれるムラタさん(同じダイヤモンドブロガーね)。もうアカン。って絶体絶命のところで、打った打球がピッチャー強襲の内野安打で同点ヾ(*’∀`*)ノ

この瞬間、東京ドームはオレンジ爆発状態(o尸’▽’)o尸゛

よくぞ土壇場で追いついたと。ホームだけに勝ったような気分。お祭り騒ぎのオレンジタオル旋風と客席グータッチの嵐。さらにここから勝ち越せばサヨナラ勝利でしょ。隣のおじさん「このままサヨナラ行け〜!」って叫んでたよ。でもね、おれは「いや、これは長い延長戦になりますよ。ここからは本当の投手戦や。夜11時まではやろうぜ」と気を引き締めてた。まずは本当によく追いついたという心境ではあったが。

延長戦10回表。おれはカナダのバンクーバー出身スコット・マシソンが出てくるかなと思ってたんやけど、9回に続いて西村続投。確かに9回の西村はいつもよりも良かったよ。それに日本シリーズの延長戦は15回までと長いから、なるべく調子の良い投手には2回くらいは投げてもらわないと。さらに、次の回は西村のところに打順が回ってくるから、余計にここは西村続投という判断になる。西村続投という選択に原監督のミスはないさ。

でも、9回表というのは1点差で負けている展開で試合を壊さないために登板していたでしょ。土壇場で同点に追いついた10回表ってのは、また全然違う展開なので気持ちの切り替えが必要になる。そこのところ、西村はイイ人すぎて全然アカン。

だって、10回の先頭打者、投手の則本に対してストライクが1つしか入らず、四球ですよ。普段、打席に立たないパリーグの投手を相手にしてストライクが入らへん。ボールが全部外に逃げてたわ。ありえん話。楽天ファンも「ありえんくらいの大もうけ」ってムードでさ。そりゃそうでしょ。1アウトくれてやるってところ、無死1塁で勝ち越しのチャンスもらってるねんもん。

1番打者から左が3人続くねんで。これがいわゆる一つの「劇団ひとり西村劇場」というやつさ。リリーフ登板して、四死球などで自分でランナー背負ってピンチにしてしまうやつね。それで抑えてしまえばハラハラドキドキ劇場で済むねんけども。

当然、次の打者には送りバント。一死二塁。次の打者には痛すぎる死球。まだ西村劇場の第二幕が続くのか。ここで一死一、二塁。続く銀次にタイムリーで勝ち越し点を与えてしまい、この日の西村劇場はピンチ演出だけでなく痛すぎる白星プレゼントストーリー。オレンジの失望。さっきまでの負け試合からの追いつきイケイケムードが、一気にお通夜モード。西村自身が完全に放心状態。身体は強いがメンタル弱すぎ。昨年も西村は短期決戦で放心状態になってたよな。クローザー不向き説が確定!?

延長戦に入った直後の1点でも痛すぎるのに、続くジョーンズにも内野安打でタイムリー。2点献上。この2点のランナーは、両方とも四死球ですからね。さらに、放心状態の西村はマギーにもヒットを打たれてジ・エンド。

10回裏、3者凡退で試合終了。

西村は守護神って誰も認めてないよ。阪神の藤川とか、横浜の大魔神・佐々木、全盛期の中日・岩瀬。彼らが出来てたら1点差すら追いつける感じがしなかったもん。ところが、西村が出て来たら相手チームは「追いつけるぞ!」と思えるし、巨人ファンすら「大丈夫かよ?」と心配になる。こういうのは守護神とは言わんよ。いくらタイトルを取ったとしても、1点もやらない、というかランナーを1人すらも出さない鬼のような投球ができるようにならんとダメ。

それにしても、この試合は両チームの誤算が幾重にも重なった試合だった。勝った楽天にも大きな誤算があったんよ。

仙台での残り2試合に則本を取っておくだろうと思っていたのに、ここでロングリリーフで使った楽天ベンチ。おれは「なるほどね」と思ったよ。昨日のユルい継投とは違って、この日は絶対に則本で勝ちを取りに来る意図を感じたよ。ところが、楽天ベンチの誤算は、まさかの則本で追いつかれてしまったこと。これで楽天が試合に負けようものなら、仙台での残り2戦はかなり厳しくなるからね。田中マーくんは勝てても、もう1試合は美馬と頼りないリリーフ陣との闘いになるでしょ。だから、楽天としては則本をロングリリーフに使った以上、絶対に落とせない試合だったんよね。それが、それまで1安打しか出ていなかった湿りっぱなしの巨人に追いつかれたのは大誤算だったでしょう。

巨人側の誤算は、やはり先発の辛島を攻略できなかったこと。西村も悪かったけど、10回で投手は4点しか取られていないわけでね。どう考えても打線に問題ありでしょ。

1つ前の第4戦では、長野が5打席すべて出塁で、松本も3回出塁したのがすべて得点に絡んだからね。それが、この日は長野5打数0安打、松本4打数0安打。松本なんか「そんな球に手を出すのに、こんな球を見逃すの?」の連発。どう見てもタイミングが合ってない。ノムさんみたいに「何を考えて打席に立ってるんや?」とボヤきたくもなるわ。とにかく9回まで先頭打者の出塁ゼロだったわけよ。これじゃ勝てるわけがない。

おれは打撃コーチを入れ替える必要があると思うね。新しい血を入れるくらいしないと、何も化学反応を起こさない。初物に対する弱さについては、行動コーチングの科学で何とかしてあげたい。

楽天の選手がめちゃくちゃ素晴らしいということがよく分かった。岡島、藤田、銀次の左打者1、2、3番はどんな状況でも対応できるナイスヒッターたち。ジョーンズ、マギーも、よく1年目からここまで活躍できる助っ人を獲得できたね。聖沢、松井が良いのは言うまでもないし。それぞれの守備力の高さにも何度も「じぇ、じぇ、じぇ」と舌を巻いたよ。

投手は、マーくんと則本くらいやけどさ。短期決戦では、「試合をある程度は作る安定した投手を4人」よりも「ゼッタイに負けない投手を2人」のほうが驚異です。

もう良いです。完敗。2013年の日本一は楽天です。それに相応しいチーム。おめでとうございます。ただ、清原さんも言っているように「別に監督が誰でも勝てるやん!」という正論って、その通り。清原さんの言うとおり、清原さんの言うとおり。選手が素晴らしい。それは東京ドーム4万の巨人ファンが痛感したであろう事実。

ここからマーくん倒して、最終戦も勝利した逆転日本一は、まず起こりそうにないです。第3戦で崖っぷちに追い込まれて、この第5戦で崖から落ちました。

マーくん、ポスティングでMLBに行っちゃうかもしれないので、本当は「日本に敵はいなくなった」と言われない&思われないようにするために、最後の最後で黒星を1つ付けてあげるくらいの意地を見せて欲しいけど、ダメだわ。

ダメ。配球を読むとかで勝てる相手と違う。

広島カープを引退した前田智徳が解説していたように、ストレートを強く叩き返すしかないでしょ。あのスプリットは打てへんよ。でも、全球スプリットを投げてくるわけじゃないんやから、ストレートを強く叩くんやという話。とはいえ、巨人の選手も分かっているはずで、スプリットがストレートに見えるってんでしょうね。

でももう、誰もマーくんに勝てとは思ってないねんから、最後の2試合はストレート待ちで打席に立って、思いっきりバットの芯で捉えてくれぃ。逆に「終わった」という立ち位置に立って、開き直りの力を見せてくれよ。最後だからこそ、マーくんに総がかりできるんや。スズメバチに殺されてばかりのミツバチも、大群でスズメバチを捉えてしまえばスズメバチが熱で死んでしまうやつさ。ミツバチの毒を1とすれば、スズメバチはその2,000倍。面白いやないか、2,000倍の毒を持つ相手との最後の闘いやで。

おれはテレビの前で、来年の戦力について考えつつ、最後の決戦を見届けることにするさ。そうさ、ルーキー菅野が1年目からこんな目の前で世界に通用する投手と投げ合いができるなんて、とてつもなく大きな大きな財産でしょ。悔しい思いを強くして、貴重なモノを得てくれぃ。2014シーズンが待ってるぜ。

奥田健次
//

Diamondo Blog イチオシ芸能ニュースもっと見る

ピックアップブロガーもっと見る

インタビュー特集もっと見る

 

奥田健次(行動分析学者)トップページへ

奥田健次(行動分析学者)プロフィール

プロフィール写真


奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

プロフィール詳細

このブログの更新情報が届きます。

奥田健次(行動分析学者)モバイル版

ブログモバイル版

奥田健次(行動分析学者)オフィシャルブログ
http://www.diamondblog.jp/kenjiokuda/

奥田健次(行動分析学者)カレンダー

2013年11月
« 10月   12月 »
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

奥田健次(行動分析学者)カテゴリー

奥田健次(行動分析学者)アーカイブズ

奥田健次(行動分析学者)リンク

奥田健次(行動分析学者)お仕事依頼