ふたたび紀伊半島へ
パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ
大学をスパッと超早期退職させていただいて、フリーランスでパートタイムな学者生活を満喫・・・、できたらいいなと思いつつ、そんなわけにもいかずに全国行脚しています。来月はシドニーへ、再来月の年明けには恒例のバンコクへ。主に心理臨床、教育相談の仕事をやっています。
東京でもクリニックを開いていますが、直接的に各地に呼ばれて指導する形態をいち早く始めていましたので、そっちのほうがニーズは高いです。時間的なコスト、体力的なコストは大変なものがあります。
さて、この一週間で名古屋〜東京を3往復くらいしたかな。最後には昨日、名古屋から紀伊長島までやってきました。ここは三重県ですが、もう少し先に行けば熊野地方。
今年の3月、新宮市で日本行動分析学会の記念事業を開催したばかりで、全国から会員が集まって地元の地域産業の方々や市民との学術交流を行いました。その熊野学術集会の委員長という大役(とても自分に似合わない役職!)を引き受けてて、大変なプレッシャーだったのですが、準備したコンテンツや企画と優秀なスタッフに支えられて任務完了した思い出深い地方です(この記事などにまとめてます)。
東京はめっちゃ寒い具合になっていたのに、やっぱり紀伊のほうは温暖でした。というか、昼間はちょっと暑いなあというくらいの気温でした。
名古屋からの特急南紀では、斜め後ろの婆さん集団の騒音たるや(-_-;)
70前後のシルバー旅行団8名。うち男性は1名。座席をクルリと回して向かい合って座っていて、そりゃまあ大きな声でお話ししてる(-゛-メ)
特急が出発して、しばらくするとお腹が空いたんだろうね。「車内販売は来ないのかしら?」と誰かが言い出す。おれは「いや、名古屋駅を出発する10分くらい前に何度か『車内販売はございません』ってアナウンス流れてたやんっ!」って、心の中で70過ぎの婆さんらにツッコミ。
以下、()内の青文字はすべておれの内言ね。
「そうねえ、ちょっと車掌さんに聞いてみようか?」「そうねえ、いくら何でも何時間もかかる電車なんだから、販売あるだろうねえ」(「いや、無いねんって! 確かにアナウンスされてたからっ!」)
哀れなことに、そこへやってくる車掌。さあ、車掌さんイタブラレの開始です( ̄Σ ̄;)
「あ、車掌さん、車内販売は?」「あ、すみませ〜ん、この特急には車内販売は無いんです」「えぇ〜! そうなのぉ? じゃあ売店は無いのぉ?」「ええ、自動販売機しかありませんので」「あ、じゃあそこでビールとかは売ってるの?」「ビールはありませんが、お茶とジュースくらいの自動販売機です」「あらぁ、そんなのしかないの?」(「最初から無いって言われてたし」)
お詫びしながらも首をかしげながら去りゆく車掌。そりゃそうだ、アンタ、ちゃんとアナウンスしてた。
「ひどいわねえ」「なんだかねー、車内販売がないと聞いたら余計にお腹空いちゃった」「お腹空いちゃうと、空きすぎちゃってどうでもよくなることもあるよね」(「どうでもよくなってっ!」)「電車が出る前に売店は無いってアナウンスしてくれたら良かったのにさ!」(「いやいや、アナウンスしてたって! アナウンスしてるときから、あんたら大声で話してて聞いてなかったやん! てゆーか、そこのツレの爺さんは知ってるでしょうに! 電車が出る前のアナウンスのときに小声で『車内販売ないんだって・・・』とかってつぶやいて完全無視されてたやん!」)
「こんなのしかないけど、わさび豆、食べる?」「うわぁ、美味しそう!」「食欲も出てくるよね」「本当に、もうちょっと出発前に教えてもらえばね、売店でおにぎり買ったのにね」「ねぇ!」「あら、美味しいねこのわさび豆」「そうでしょ! わさび豆と言えばさっきの車掌さん、豆鉄砲くらったような顔してたよね!」「あはは、そうよね〜、上手いこと言うよねぇ〜」(「そういうの、いらんねん! わさび豆と豆鉄砲って“豆”しか合うてへんやん! 上手くないし!」)「車内販売で、たこ焼きとか焼きそばとか、売ればいいのにね」「食べ物の恨み、忘れないからねぇ〜なんて! なんで売店ないんだろうね!」(「無いから! もうそれはファクトだから!」)「次の駅にだってさ、停車している間に買いに行けるような売店もないだろうし」「なんか食べないとお腹が落ち着かないわね」(「おれが落ち着かんわ!」)
次の駅で、新たな乗客のためのアナウンス。車掌「なお、この電車には車内販売はございません」。
「あらぁ、今頃になってそんなことを言ってるわ!」「名古屋駅を出る前に、そういうことを言わないとダメでしょ」「そうよね、本当に気が利かないんだから」「私たちにさっき言われたからって、今頃になって慌ててアナウンスしても遅いってね!」「そうよね、ほんとに」「なんで車内販売やんないのかしら?」(「だから、しつこい! 名古屋駅を出る前に何度かアナウンスしてたときに、婆さんら大声で談笑して聞いてなかったやん! で、オッサンは聞いてたやん! 車掌をフォローせいや! チャンス、いくらでも目の前にあるのに、なにゆえ発言しない? 1対7で総攻撃されるのが怖いんやろ!」)
まあ、ほんとこういうのをね2時間以上ずっとずっと車内で聞かされていたんよ。グリーン車というより愚問車。ジパング倶楽部ならぬ婆パンク倶楽部。拷問やね。
そんなオーバーノイジー(「大婆の異爺」と書いてもよい)な中、紀伊半島も良い車窓の眺めになってきたよ。
新しいiPhone 5sで、初の写真機能を使ってやろう。
川の水が透き通ってて、水底が見えるんですよ。おれ、こういう光景が本当に好き。育った所で言えば、JR宝塚から福知山線で三田や篠山方面に向かう山と川の景色もそう。それから、最近だったら名古屋駅から長野・篠ノ井方面に向かう景色も本当に綺麗。
「世界の車窓から」って、海外旅行PRみたいな番組にも見えてしまうけれども、日本だってこれだけ風光明媚な世界の車窓ってあるねんから。
・・・って。ただし!
爺パンク倶楽部、婆パンク倶楽部の、特に大声で話し続ける諸先輩方には、世界の車窓の風景を損ねていると言わざるを得ません。とかいいつつ、身内のジパング倶楽部に該当する人たちにはJRの素敵な旅を楽しんでもらいたいと思っていますが、お願いですから紳士淑女の体(てい)にて旅をして下さい。
紀伊長島駅に着く直前まで、このダブルカルテット旅行団は「車内販売あるんかい、ないんかい! うらみつらみ節」全開でして、おれは到着後にはグッタリしていました。
でも、紀伊長島でメッチャ可愛いヨークシャテリアのリーちゃんを抱っこさせてもらって、特急南紀での「売店あるんかい、ないんかい問答」が吹っ飛んだ次第です。うちの三代目も、同じ8歳オス。服にリーちゃんの臭いをたくさん付けておいたので、軽井沢に帰ったときの反応が楽しみです。
ヨーキーのりーちゃん。
テラバイツレベルの超ラブリーやんっヾ(*’∀`*)ノ
体重わずか1.9kgですって。だから、抱っこする側には非常に慎重さが求められますよ。うちの三代目、ガサツな犬の中の犬、体重3.6kgの約半分。超小型犬によくある舌の先ペロちゃん顔も、しょっちゅう見せてくれました(*´▽`*)=3
これから名古屋に戻って、名古屋で弟子らの事例研指導。
明日からは北海道に飛びます。
暖かいところから寒いところへ。
身体を壊す? いや、もう壊れてるって。アタマもね。
世界中まわってりゃ、こんな感じの「あるんかい、ないんかい事件」にも多々、出くわします。
奥田健次
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