羊の毛刈り(中編)
パートタイム教授、奥田健次です。
大学を超早期退職して、のんびり隠居生活を送っているかというとそんなわけにはいきませんが、自由に自分のやりたいことをやらせてもらっています。今、シドニー出張中のレポート。
1コ前の記事に続いて、羊の毛刈り見学の続き。
シープドッグ(牧羊犬)のお仕事を見せてもらいました。youtubeとかで見てきましたが、生で見るのは初めて。だって日本やもん、そもそも牧場どこにあるねん?
日本でシープドッグに会えるとすると、そりゃアジリティーです。アジリティー競技をやっているところにいけば、ボーダーコリーさんとか、やたらシープドッグに出会えますけどね。ま、名前がシープドッグなんやから、やっぱり羊を集めるところを見たいってのが人情でしょ。
今回のオーストラリア行き。講演も教育相談も終わって。いよいよ羊と出会えるチャンスですよ。
始まりました、ヒツジの群れを集めるシープドッグ。クルクルと群れの回りを回って、ちょっとでも群れから外れたらすかさず群れに連れ戻す。うーん、グッドシェパード。
にらみをきかせて、こっちに連れて来ようとしています。
はい、1頭残らずケージイン。
ここで、ボランティア参加をってなことで、なんかあまり人気の無さそうなイベントが。
「じゃあ、おれ」と参加。
インド人の男と組んで、耳に青タグを付けたヒツジを所定の場所に連れ出すという「シェパードの気持ちになってみろ」コーナー。
おれは「追いかけるだけではできんやろ! 無理!」と思いつつ、師匠の説明を聞く。
で、開始。
追い込んだところで、クルクル回るだけだっちゅーの!( ̄◇ ̄;)
何度も何度も捕まえかけては、スルスルっと逃げられる。当たり前だっちゅーの(-_-;)
正しい方法としては、そりゃ目的地へのルートを開け閉めする人がいないとね。そりゃ、プロレスラーくらいなら抱え上げてツマミ出すことはできるけどさ。一般ピーポーとしては、ヒツジでウエイトリフティングしたこともないから、広いところから狭いところへ導くしかないねん。
なのに、インド人。あんたも一緒にクルクル回ってどうすんの?
いや、インド人。あんたのその体格なら、プロレスのジュニアヘビー級くらいはあるねんから、ヒツジ抱え上げてくれよ。もう一度、言う。あんたも一緒にクルクル回ってどうすんの?
で、さんざんヒツジを追いかけ回してタイムア〜ップ。
完遂できず。
でしょうね(-_-;)
こりゃ「シープドッグは、やっぱりスゲエや」と思わせるための、とんだ一杯食わせものイベント。牧羊犬ならぬ「かませ犬」にされたようなもんやね。長州力ばりに文句も言いたいけどさ。ヒツジを追いかけ回しながら「おれはシープドッグか? ちゃうわ、かませ犬か?」とか思ってイベントにお付き合いしましたよ。
おまけに、靴底が糞尿まみれですよ┐( -”-)┌
あんなところで転ぼうものなら、帰りのJALで「ヒツジの糞尿まみれでビジネスクラスにお座りの奥田様」とCAさんに覚えられてしまうわ。もしくは「糞尿で機内の空気が悪くなっており、キャプテンの指示により当機はグアム空港に緊急着陸します」とか言われ、糞害に対する損害を憤然と請求されて憤慨させられたかもしれん奉り候。
いずれにせよ、靴底がウンコリオ・アルマーニになってしまった靴をすぐにトイレで洗浄し、ホテルで消毒しました。
本当はトータルでは、羊の毛刈りのほうを「じゃあ、おれ! もふもふします!」とボランティア参加させてもらうべきやった。そこんところは、また次回以降の課題として残しておこう。いつか、カリスマ羊の毛刈り理容師になってやる。
モノホンのヒツジと出会い触れあうことで、余計に簡単な意思だけで飼うもんではないと実感。完全なる体制を整えてから、ヤギやヒツジとの生活を迎えよう。それはいつのことになるやら。
奥田健次//
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