2000分の1のために
パートタイム教授、行動分析学者の奥田健次です(-_-;)
大学の常勤職を超早期退職して、非常勤のみにしてもらいました。パートタイム、パートタイムって言ってますが、本日からパートタイムどころか1〜5限の集中講義を3日連続の煉獄修行が始まります。
1コマ90分を15回ですから、1350時間。
明日からは大学院の集中講義ですから、おれがずっと喋り続ける感じではなくて、適度に受講生にはワーク課題に取り組んでもらいます。聞いて学ぶより、使って学んでもらうためです。
それでも、この体調を整えるというプレッシャーは半端ないです(-_-)
なんで、大学での講義をこうやって残しているのか。
まず、お金ではないです。だって、よっぽど講演会をやったほうがギャラは良いですよ。大学の集中講義ってのは、それだけで食べている人もいるのは知っていますが、おれにとってこれは絶対に金では無い。
じゃあ、何なのか。
それは、宝くじみたいなもんだと思います。
大学で講義をやると、そこで出会う学生さんらのうち、ごくごく稀に彼らの人生を変えてしまうくらいのものを提供することになることがあるんよね。
基本、学生さんらは、単位を取るために受講登録します。もうちょっとリアルに言えば、単位を落とさないように受講しなければならない講義の1つと言えます。
そうすると、特段「ワクワクしながら」受講しに来るってわけではない。
まあ、もちろん最近は本も売れるしテレビで興味を持った人が、目的をハッキリと明確にしながら受講してくる人もいますが。
でも、まだ社会人ではない学生さんからしたら、とにかく講師が誰でもええから単位をもらわないといかん。ま、できれば楽しい先生のほうがいいな、くらいはあるでしょう。
そんなくらいの姿勢だったのが、集中講義の前半くらいにその学生さんが「自分で描いていた将来の自分のやりたいこと」を変えちゃうくらいのインパクトを与える場合があるんです。
たとえば「まあ、心理学を学んでいるけど、就職は一般企業でしょ」と思っていた学生さんが、おれの講義を受けてから「発達障害の何らか支援の仕事に就きたい」って変わる感じ。きっと「ワクワク」したんやろうねえ(^^)
もちろん良い講義を提供するつもりですし、全体的な受け止め方は好評です。ですが、人生の目標が変わってしまうまでの人は、そうね多分、少なくとも2000人に1人いるかどうか。
で、そういう人たちが、いわゆる「弟子」みたいになって社会人になっても、おれのところに通い続けるんです。「誰でもどうぞ」では、他の弟子らに失礼なので敷居を高くしています。
「自分なりに努力します」みたいな、安っぽい宣言をする人は完全アウト。そういう宣言は要らんのよ。あれこれ条件を付けるような感じになるから、どうせ長続きしないからね。
こっちはこっちで、これまで15年以上、あちこちで数千の学生に講義をやってきたわけやから、口だけなのか人生賭けているのか、よく分かるもんです。
そんなわけで、いわゆる弟子のようになる人が2000分の1くらいで出くわし、それがあちこちで支援の仕事をやってくれるようになれば御の字じゃないですか。
それが大きな理由の真面目編。
そのほかは、意外性くらいかな。見た目が大学の教員に見えないので、話のネタ的に面白いし。
面白いけど、なんせプレッシャーが。
とにかく、やるぜ集中講義!
奥田健次//
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