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世界各地から招かれる国際的セラピスト 奥田健次独占インタビュー【前編】
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児童発達支援事業で創設される「居宅訪問型児童発達支援事業」について

パートタイム教授、奥田健次です( ´ ▽ ` )ノ

 

大学を超早期退職し、西軽井沢で学校づくりをやっています。私立幼稚園、来年4月に開園すべく準備を進めております。

 

今年の学会のシーズンもほぼ終わりました。終わったと言っても年次大会などの催しものが終わっただけで、もう来年と再来年に向けて役員としての準備を進めているところです。

学会では、うちの幼稚園のことについて色んな大学の先生方から祝福の言葉をいただきました。見学希望もたくさんいただいております。海外からの見学希望も届いています。開園後には一般向けの研修会なども企画していますので、どうぞお楽しみに。

いま準備段階ですが、児童発達支援事業も立ち上げます。

すでにこの事業をやっている若い衆によれば、来年4月から「居宅訪問型児童発達支援事業」という形態が始まるんですって。

いやあ、なんというか。私が「家庭中心型指導」を開始したのが卒論を書くための時期を含めると学部生の頃です。

学部卒業と同時に、これを業務として行うようになりました。働きながらの大学院生の時代に、学部時代にやってきた成果についての論文も書いています(奥田・井上, 1997)。

 

奥田健次・井上雅彦(1997)自閉症児における家庭中心型指導による早期教育  障害児教育実践研究, 5, 25-34.

当時、学会の研修会で「家庭中心型指導」の事例を発表した際、私の師匠から公衆の面前で叱責の嵐。私を指さして「除名したらどうですかね!」とまでまくし立てられ、他の先生方が大学院生の私をフォローして下さる事態となりました。

それくらい当時は、この「家庭中心型指導」が受け入れられませんでした。まあ、無理もないです。「心理相談、教育相談活動は、クリニックベースが当然だ」という時代だったのです。

ところがその数年後、当時は筑波大学におられた武藤崇先生らも「ホームデリバリー型」と称して家庭訪問指導を取り入れ始めました(ただし、短期集中のトイレットトレーニングに限ったものだったと思います)。

そして、なんと私のことを「除名したらどうですかね!」と公衆の面前でしばいて下さった師匠。師匠のクリニックの急な移転に伴って、「仕方なしに」家庭訪問型を開始されたようです。

ある学会で師匠にご挨拶したら、満面の笑みで「奥田君、家庭中心型指導はホンマにええでぇ、これは使えるでぇ」と言われました。私、その良さをあの日の研修会で伝えたはずなのに・・・(苦笑)。

なんとなく理不尽な感じがしますが、そういう理不尽さも込みで師匠には鍛えていただいたと思います。「一応、認められたんだ」と数年かかって納得した次第です。

他にもエピソードがあります。私が海外まで出張型指導をやるようになった頃、同じ学会の「とある有名私大の研究室グループ」の方が私のクライアントグループに「奥田先生が死んだら終わりですよ? 奥田先生に見捨てられたらどうするんですか? 私共なら共通のABAプログラムに基づいているので誰かが必ず続けられます」と営業されたそうです。勧誘された親御さんから直接この事実を聞きました。この引きはがし工作に関与された方からいただいた手紙も証拠として手元にあります。

「奥田先生が死んだら」という悪質な営業の仕方があるのかよ、と今でも憤慨しております。

それで、そんな営業をされた方々ですが、どうなったか。思ったよりもクライアントの集まりが悪かったらしく「商売にならない」ということで、1年弱で撤退されました。私から「奪い取った」クライアント家族を置き去りにして。倫理的に大問題だと思います。はよ、謝りに来たらええのに。

「どっちが見捨てとるねん!」と今でも憤慨してます。私は、海外の親御さんへの支援ですが、とても採算が合わないですけれども、採算が合わないからと見捨てたことは一度もありませんよ。

あ、ちなみに。

年明けの予定です。1月にアメリカはハリウッドで教育相談です。2泊5日で西海岸往復してきます。羽田国際線が便利になったおかげで、こんな強行軍で動けます。

2月にはオーストラリアのシドニーで。前回はシドニー日本人学校での研修会講師も務めました。

5月にはサンディエゴでの学会発表、そしてサンフランシスコへ。

話を戻しましょう。

そんなわけで、この度、児童発達支援事業で創設される「居宅訪問型児童発達支援事業」は、別に新しいものではないですよ。私、上述のような激しい逆風の中、20年以上も前からやってるんですから。ようやく国が事業として開始し始めたということです。

 

とはいえ、所詮は国の事業なので「広く浅く」に留まります。私が追求してきた高い技術を家庭に提供することは、国の事業としては絶対に無理でしょう。でも、事業者にとって少しでも参考になるようなシェアできる技術を提供し続けることは、私に与えられた役割だと思っているので、これからも効果的な方法を開発・提供し、公開していきます。行動コーチングアカデミーでもそうした技術を提供していきます。

個人で開拓してきたので、目の付け所が違うし、発想がとにかく自由。目指しているわけではないけれども、結果としてパイオニアになってしまう。師匠に怒鳴られても、ひるまないもんですから。

他にも、障害者雇用支援について。これはすでに国の施策として広まっていますが、私はそれらの成果と足りてないところの両方を知っていますので、新しい解決策を独自に見出しては個人のレベルで実践しています。自分のところの事業としてやるのは、もっと先になると思いますが。

これからも変わらず「すべての子どもを納税者にする意気込み」で、早期支援、早期問題解決、行動障害の予防、望ましい生活習慣の形成など、支援活動を続けていきます。

 

学校法人の創立なども、たった10年前の自分には想像もつかなかったです。それでも私は教育事業家ではありません。与えられた仕事を自分流に取り組み続けた結果が、たまたま今の結果に繋がっただけです。こういうスタイルは、これからも変わりません。来年4月に開園する幼稚園、ぜひご注目下さい。

 

奥田健次

 

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コメント (2件)

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  1. こんばんは!
    年明けもお忙しそうですね。。。
    ぜひまた西の方へも来ていただきたいです(^^)
    話は飛びますが、何年も前から迷っていた親知らずの抜歯してきました。まだ1本だけですが…先生はラス1どうされました?お忙しいとは思いますが、体のメンテナンスもされて元気に年越しされて下さい!(って、まだ早いですね)

  2. 拝啓、奥田 健次先生

    奥田先生の教育に向けての考え方、改めて誰にもないやり方に、むちゃくちゃ尊敬しています‼︎
    幼稚園設立本当に素晴らしいおめでとうございます。
    私の息子は現在7歳ですが、今もし4歳なら、入園希望で西軽井沢に引っ越してました‼︎あの時の私が、奥田先生を知っていたらと思ってしまいます。公立幼稚園の特設へ息子と2年頑張って、後悔はありやませが、やはりしんどい思いをさせてしまったな、と息子に今でも思います。特設の先生は見た目だけベテランで、毎日息子を追いかけ回し困った顔ばかりしていて、本当には寄り添っては貰えない毎日で、周りの保護者の方が息子を見抜いてくれていた幼稚園でした。それでも、手を出したり砂を蹴り散らかしたり誤ってばかりの毎日で大変でしたが、今は支援学校へ元気にいきいきとやっています!手を出さなくなり偏食もなくなり悩みは減りましたが、夏休みなぜか荒れたような、キレやすい嫌な兆候があり、たまたま悩んでいたところ放送見させて頂き、奥田先生の指導に感銘を受け、すぐに本を買いその日に読み、物を投げた時の対処など行動にうつしたところ、その日以来全くなくなり本当に本当に感謝しております。奥田先生、ありがとうございます‼︎これからも、活躍みています。どうか障害のある親の味方で救世主でいつまでもいて下さい‼︎
    お忙しいと思いますがお体御自愛下さいませ☆


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奥田健次(行動分析学者)プロフィール

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奥田健次(おくだけんじ)
身長・体重 174cm・63㎏
生年月日 1972年1月20日
血液型 B型
出身地 兵庫県

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