「骨を強くするためにはカルシウム」は、もう常識になっているでしょうか。  

 TVCMなどでも、盛んに叫ばれるフレーズですよね。


 でも、カルシウムをたっぷり摂っているつもりなのに骨折した…なんて話、聞かないですか? 


 
 骨を丈夫にするためには、「骨を丈夫にする材料を摂取する」=「カルシウムを摂取」=「摂取したカルシウムを、骨を丈夫にするために使う」ことが重要です。 


 よく、カルシウム摂取を、牛乳等の乳製品(=動物性たんぱく質)に頼る人がいますが、これは、かなり非効率的なやり方です。 

 人間の身体は、弱アルカリ性に傾いて維持されています。 

 弱酸性である動物性タンパクを過剰に摂取すると、我々の身体は酸性に傾いてしまいます。 

 すると、身体は、本来の弱アルカリ性の状態を保つために、中和成分としてカルシウムが消費されてしまうのです。 

 この時消費されるカルシウムは、骨の中に貯蓄されていたもので、動物性タンパクを摂りすぎると、骨から多くのカルシウムが失われてしまう事になるのです………… 


 世界中で骨が弱い人種は、肉食・乳製品の摂取の最も多いアメリカと言われています。
次いでイギリス、スウェーデン、フィンランドとつづきます。 

 牛乳・乳製品の摂取量が最も少ないアジアとアフリカの諸国では、骨が弱くて起こる骨粗鬆症はほとんど存在しません。彼らは、カルシウムを、主に野菜から摂取しています。 

  
「牛乳を飲んでいるから、カルシウムばっちり!」と思って安心しているのは、大きな間違い。 

 なぜ「牛乳がカルシウム摂取にいい」とされるかというと、牛乳に含まれる乳タンパクには、「カゼインミセル」という構造体のせい。

 この構造体は、次のような働きをします。 

★ミセルは胃や腸に達するとそこで固まり、そのおかげでカゼインはゆっくりと分解され、完全に体内に吸収される。 
↓ 
これと同時にこのミセルはカルシウムを大量に結合し、豊富な牛乳のカルシウムを消化管に運び、目的地に達したと見るや直ちにカルシウムを体内に向けて放出する 
↓ 


要は、「牛乳に含まれる有効成分が、カルシウムを効率よく骨まで運搬する」ということ。 


 でも、骨まで運搬されても、恒常性維持のために、そのカルシウムが消費されてしまっては、全くの無意味。 


 もちろん、牛乳が悪いわけではなく、牛乳にはカルシウム以外に、免疫力をアップさせるタンパクや、ビタミンを運搬するたんぱく、必須アミノ酸が豊富に含まれるので、是非、食生活には取り込みたい重要な製品のひとつ。 



 それに、動物性タンパクは、野菜だけでは不足しがちな亜鉛の吸収に重要な役割を果たしています。 


「ええー!じゃあどうしたらいいの!?」というあなたには、「植物性タンパク」をオススメ。

 とくに、大豆由来のタンパク

 植物性タンパクをしっかり摂りましょう。 

  
 最近TVなどでもおなじみの「大豆イソフラボン」(植物性タンパクの成分)には、女性らしい身体を作るだけではなく、骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあります。 

 また、植物性タンパクに含まれるレシチンには、動物性タンパクだけでは過剰になりがちなコレステロール値を下げる効果があり、動脈硬化にも有効。 

 さらに、動物性タンパクと同様、野菜だけでは不足しがちな亜鉛もしっかり補えます! 

 それに、大豆の植物性タンパクには、牛乳以上に豊富なカルシウム含有量を持つので、カルシウム不足による骨の脆弱化防止にも有効です。 

  
  

 野菜と、植物性タンパク。 

  
「バランスが大切」「摂りすぎも摂らなさすぎも駄目」とか言われたら、なんかフワっとしてて曖昧で良く分からないけれど、 

 結局、この2つをまずおさえておくことが基本じゃないかなー、と思いました。 


 忙しくて、豆腐食べたり、野菜食べたりなんて無理!!ファーストフードとコンビニが主食です、みたいな方は、栄養補助食品をうまく取り入れるのもアリじゃないかなーと思います。 



 
 ちなみに私は、大の豆腐好きww

 朝昼晩、形を変えて豆腐を楽しむwww

 
 冷ややっこ・ごま豆腐・高野豆腐・白和え・豆乳ラテ・豆腐プリンetc………

 
 なのに、納豆は苦手ですww   


 なかなかコンビニだけでは大豆って補いにくいですが、


 10年後・20年後・30年後の「骨」を作るのは、「今食べているもの」であることをお忘れなく☆