あさイチ牛肉特集の総括
NHKあさイチ牛肉特集の生放送出演から早くも2ヶ月も経過しました。
生放送の鋭い質問に歯切れが悪く、お見苦しく感じた方もいらっしゃるかもしれません。
滑舌の悪さ、断じることのできない性格・・・。露わになりました(笑)
輸入牛肉の安全性の話から遺伝子組み換え飼料の質問になってしまい、正直、答えに詰まってしまいました。
生放送中の突然の振りにすごく曖昧な表現のまま逃げてしまいました。ごめんなさい
結論から言うと、日本で生産されている家畜のほとんどは輸入飼料を食べて飼育されていますので、日本の家畜も多くが遺伝子組み換え飼料が使われています。
一部にはNON-GMO飼料(非遺伝子組み替え飼料)を使って育てている生産者さんももちろんいます。例えば、山形・米沢牛の鈴木寿一さんとか、沖縄・石垣島きたうち牧場の北内毅さんとか・・・。
でも、日本でも多くの生産者は遺伝子組み換え飼料を使って生産しているのが実情です。
もちろん遺伝子組み換え飼料で肥育された食肉の安全性は国が担保しています。
輸入食肉についてもそうです。
とはいえ、全国放送のインパクトを考えてしまい。。。
もしも、「国産肉も不安?」と誤解を与えてしまったら?と
尻込みしてしまい、はっきり答えられませんでした。
曖昧な表現ほど不安を膨らませるものはないと考えていたのに・・・。猛省
私たちが日々摂取している食品にゼロリスクはあり得ません。
だからこそ、人は知恵を駆使しして安全性を担保する仕組み、基準を設けて運用しています。
飽和な時代に「食糧不足」という問題を忘れていまいがちですが、限りある資源をどう活用し、生きていくのか。
人類にとって大きな課題のはず。
精査の上、一生食べ続けても大きな問題はないと判断されたものに対し、むやみに不安を煽ることが果たして適切なのか。
もちろん、子をもつ母親として、私自身も健康的に生活するために、どのように作られているものなのか、適切に安全に配慮された食材なのか、日々意識しています。除草剤の問題も気になります。
ただ、あらゆる情報を踏まえた上で、私は子どもに米国、豪州、国産、国内で流通しているどの牛肉も食べさせています。
出産後の授乳期にはアメリカンビーフを食べて母乳がたくさん与えることができました。
(人によっては牛肉が乳腺炎の原因になるので気をつけてください)
大切なのが選択肢が確保されていること。
情報が開示された上で、不安に感じる人には購入しないという選択肢が用意されていること。
子供の成長やお年寄りの健康に必要な栄養素をバランスよく含んでいる牛肉。
国内産か、輸入牛肉にするのか。
料理用途によって使い分けるのもよし。
お財布の事情に合わせて選択するのもよし。
自分がより安心できる食材を追い求めることもよし。
消費者が各自の生活スタイルや志向に合わせた食品を、適切に、冷静に、選択できるような情報発信のために、もっと勉強をしなくては。。。
改めて考えた7月10日、生放送の洗礼でした。
主宰:片平梨絵