日本ハムが「2020ニッポンハムグループ展示会」食とスポーツ、健康寿命の伸長に対応
幕張メッセ国際展示場で開催された2020ニッポンハムグループ展示会へ行ってきました。
人生100年時代、
日本では75歳以上人口は2025年に17.8%、2050年に23.7%と超高齢化社会が進みます。
展示会では
健康寿命をいかに伸ばすかが社会課題となる中で、
「食とスポーツで健康寿命を伸ばそう」を切り口に様々な商品が紹介され、たいへん興味深かったです。
フードスタイルラボでは2025年に向けて市場が伸びると予見される「5つの食卓」をテーマに提案されました。
①運動した日のタンパク質多めを意識した夕食
②スマホ操作を優先し、ながら食べしやすいもので済ませる昼食
③買い物できない日の「ストック食材」でまかなう夕食
④夫が準備する休日の夕食
⑤主菜をレンジでまかなう夕食
厚労省が推奨する日本人のタンパク質摂取量は1日60g。
3食で20gずつ摂ることが望ましいとされています。
が・・・
日本ハムによると何をどれくらい食べて良いのかわからないという声が多いそう。
そこで、肉、魚、乳にはタンパク質が豊富なことを店頭のパネルやシールで発信し、推奨量が摂れる量が明快な売り場づくりを提案。
例えば新発売の糖質ゼロシリーズのチキンスティック
これ1本で7.7g摂取できます。
以前は加工肉の糖質ゼロ商品はあまり浸透しないような印象がありましたが、
最近は食事に合理性を求める傾向が強くなっている気がします。
糖質ゼロシリーズは若い世代や70歳以上でこれから伸長していくのだと思います。
厚労省は日本人の食事摂取基準2020年版を作成しており、今回の改訂では生活習慣病の重症化予防に加えて、高齢者の低栄養・フレイル予防を視野に入れているそうです。
これにより高齢者のタンパク質の摂取目標の下限全ての年代で13%だったのを、60歳で14%エネルギー、65歳以上では15%エネルギーに引き上げられるそう。
つまり、高齢者に向けてよりタンパク質の摂取が啓発され、高齢者の朝食、昼食で食肉を取り入れる機運が高まりそうです。
スマホなど、「ながら食べ」の需要も今後さらに高まりそうです。
昨年、新卒女性の方と日頃の食生活やライフスタイルについて意見交換をした際に、「部活やスポーツの合間にサラダチキンが重宝した」ことや「忙しく疲れて帰った日は夕食も片手でスナック感覚で食べられるものが良い」など、ながら食べが昼食だけでなく、夕食にも浸透しているのだと感じました。
手っ取り早く栄養が摂取できる、手が汚れない、器を汚さない・・・
そんなニーズを満たす「ワンレン」の商品群がこれ
これからもどんどん開発が進んでいくのでしょう。
「ストック食材」もバリエーションが豊かです。
異常気象が日常化しつつある昨今では、災害時の食事としても常温保存できる商品の存在感が増しています。
人目を引いていたのは
ストックポーク
常温で2年間は保管でき、スライスしてスパムのように食べるのも良いですが、スプーンですくって鍋の具材にしたり、野菜の肉詰めにも活用できます。
バーベキューやアウトドア商品としても提案されていました!
袋のままできるオムライス
溶き卵を袋に入れてレンチンするだけでオムライスができちゃう。
(これは電気が止まってしまうと作れませんが・・・)
火を使わないので、子どもだけでも調理ができるので喜びそうです。
今度つくってみます。
ストック食材としては、輸入豚バラスライスの冷凍小分け精肉も提案されていました。
普段、私も豚肉スライスを冷凍でストックしているので、これは潜在需要があるのではないかなと思いました。
素早く常温解凍できるスライスがポイントかなと。
我が家のはこれですが↓
試食で美味しかったのは個食点心の小籠包
「レンジで美味しく」
今後のヒット商品は、これを具現化できるかどうか、にかかっているのだと思います。
今年35周年を迎えることからシャウエッセンパビリオンも設置されていました!
シャウエッセン史上最長!
シャウエッセンメガロング
シャウBACORON
レンチンOKのシャウエッセン
チーズフォンデュにもぴったり
食肉ゾーンでは黒毛和牛の繁殖供給基地としてS&iファーム「霧島牧場」が紹介されていました。
敷地面積41万1000㎡(12万坪)、約50牛舎、飼料倉庫、堆肥場などを建設予定で、
現状では母牛300頭ですが、10年後に母牛5000頭規模を目指し、将来的には霧島から全国の肥育農場へと供給する計画とのことです。
主宰:片平梨絵