大寒が過ぎて、次は立春。
東京では雨が雪になったほど今日は寒かった。
コロナ渦の中、“予防”と“願う”毎日だが、自分にとって良いことがあった。
日常には学ぶ事がたくさんある。
小さいことかも知れないけど。
とある場所で、受け取った領収書と明細書。
すぐに無くした。
自分にとっては大事な物だったから、再発行してもらう為にそこの施設に行った。
手続きしてもらって椅子で待っていると、職員さんが来て『大村さん、今警察から連絡ありまして、領収書が届いているそうです。』
私はすぐに警察署に連絡を入れて受け取りに向かった。
担当の方に説明し、身分証明を提出し、無事領収書を受け取った。
どこで拾って届けてくれたのか訊ねると、近くのスーパーであった。
スーパーで紙切れが落ちていたら、拾って警察に届けますか?
そう、自分自身に問いかけていた。
きっと拾ってくれた人は、大事なものだから困っているだろうから届けてあげようと思ってくれたに違いない。
とても感動して、心が動いた。
紛失して困っていた物が他人の善意によって自分の所へ返って来た。
もう一つ。
美容院を予約した。
余裕を持って出発したが、思わぬスーパー大渋滞。
予定より2時間も過ぎてしまった。
最終受付さえ過ぎていた。
しかし、到着した私に担当の方が『無事着いて、事故なくて良かったです。雨降ってたし。渋滞って疲れますよね。』
と、気遣いの言葉をもらった。
ものすごい申し訳ない気持ちが和らいだ。
遅れた相手は色々あったかも知れない、仕方ない状況だったかも知れない、何か事情があったかも知れない、すごく焦って心が固くなっているかも知れない。もっと深く言えば、かつて同じような経験を自分もしたことがあって相手の気持ちはこうだろうなと想像したのかもしれない。
相手の様々な“かもしれない”を想像すれば、掛ける言葉も違ってくる。
接客のプロのコミュニケーションだと思ったし、心を大事にする方だと思った。
自分にも取り入れようと思った。
大事だと再確認した。
2つの出来事。
失くした物を届けてくれた人がいる。
失敗を全面的に受け入れてくれた人がいる。
見知らぬ人から受けた好意や善意は、見知らぬ人に返そうと思う。
相手の思わぬ失敗は色々と想像してみて相手を責めるよりもそれより大事な事を考えてみようと思う。
どちらにも共通しているのは、“相手の気持ちを想像すること”
この考えによって、自分の行動やマインドは変わってくるはず。
自分の考えを雄弁に主張することも大事なことだが、相手の気持ちを察したり想像して行動出来ることも必ずや必要な事だと思う。
自分の心が感動した時に、学びが生まれる。
冷たい雨は、夜には上がっていた。
今夜は月が丸い。
このプリンうまい……。