大坂なおみは、なぜココ・ガウフに負けたのか(全豪オープン2020)(女子テニス353)
大坂なおみのあまりにショッキングな敗戦から一夜が明け、スポーツ各紙が一斉に彼女のインタビューを報道し、多くの専門家がコメントを寄せていますが、昨日のブログは「自滅」の一言で片づけましたが(それよりも、その前のワン・チャン vs セレナ・ウィリアムズ戦が素晴らし過ぎたので、そちらの感動の方が大きかった)一部、大坂なおみ本人のコメントを引用しながら、僕なりに分析したいと思います。
そして、手前味噌になりますが、このブログですべてのスポーツ紙を凌駕する「大坂なおみが負けた真相」に迫りたいと思います。
まず、僕が初めて大坂なおみを生で観たのは2016年9月の東レPPO。
相手選手はサスノビッチでしたが、大坂なおみの調子は決して良くはありませんでした。
しかし、彼女の201Kmを記録したビッグサーブ、そして凄まじいパワーのバックハンドを目の当たりにし、その日から僕は「大坂なおみはすぐに世界ランク1位になる」と言い続けてきました。
ところが、僕の予想は半分当たり、半分外れました。
確かに大坂なおみは世界ランク1位にはなりましたが、そこにたどり着くまでに2年半を要しました。
では、なぜそんなに時間がかかったのか。
これは、みなさまもご存知のとおり、彼女が「お豆腐メンタル」だからです。
そして、それを克服したからこそ、昨年の全豪オープンの優勝で世界ランク1位になったわけですが、これは明白にコーチのサーシャ・バインの功績と断言してもいいでしょう。
2017年に有明で、僕の隣の席でヒッティングパートナーとしてウォズニアッキ陣営に座っていたサーシャが大坂なおみのコーチをしている姿を観るのは不思議な気分でした。
では、大坂なおみとは、一体どのような選手、そして人間なのか。
これは、僕は大坂なおみ本人ではありませんし、彼女と話をしたこともないので推察をするしかないのですが、僕はこれからする推察は100%当たっていると確信しています。
そして、すべてのメディアがこのことを報じようとはしません。
まず、大坂なおみが女性として、人間として、とても礼儀正しく、謙虚でチャーミングであることは誰もが認めるところでしょう。
では、テニス選手としてはどうなのか?
ファンの方のご批判を覚悟で申し上げます。
彼女はとても傲慢な選手です。
もちろん、彼女が時折見せるスポーツマンシップなどは優しさに満ちた素晴らしいものですが、こうした行為は選手としてではなく、「人間・大坂なおみ」がしていることです。
大坂なおみは、セレナ・ウィリアムズを絶対的な存在として憧憬し、人生をテニスに捧げてきました。
ですから、セレナが相手なら、対戦するだけでも名誉なことであり、大坂なおみはたとえ負けてもその敗北を受け入れます。
しかし、大坂なおみは確実にこう思っているはずです。
私に勝ってもいいのはセレナだけだ、と。
するとどうなるか。
他の選手に対する敗北が受け入れられないのです。
それでも、相手選手が何度も負けているカロリーナ・プリスコバやベリンダ・ベンチッチなど、TOP10選手ともなれば、悔しさはあれど大坂なおみは敗北を受け入れます。
しかし、格下の選手に負けることは、「プレイヤー・大坂なおみ」としては最大の屈辱であり、試合に思わぬ苦戦をすると「あれ」が発動するのです。
そうです。
お豆腐メンタルです。
さて、昨日負けたココ・ガウフは、確実に近い将来のNo.1です。
今大会、優勝してもおかしくないレベルのテニスをしています。
はっきり言います。
大坂なおみと互角に戦える選手で、間違っても「格下」ではありません。
しかし、大坂なおみは試合後のインタビューで言いました。
「15歳に負けたくなかった」
15歳の頃の大坂なおみのことは知りませんが、恐らく、ITFの下部ツアーでどさ周りをしていたか、ジュニアの大会に出場していたでしょう。
というか、すべての選手がそうです。
だって、15歳ですから。
しかし、この一言から人間・女性ではなく、テニスプレイヤーとしての大坂なおみの本性が浮き彫りになります。
今風に言えば、大坂なおみこう思ったでしょう。
「ガキがいきってんじゃないわよ! 私はディフェンディングチャンピオンよ!」
しかし、そのガキには誤算がありました。
大坂なおみが思っていた以上の天才だったのです。
もう、試合前から大坂なおみは人間・女性としての「謙虚さ」という長所・魅力を失ってしまい、テニスプレイヤーとしての「傲慢さ」に満ち溢れていたことは想像に難くありません。
そして、いざ試合が始まると・・・。
この試合の敗因は2つあると思います。
1つはストローク戦です。
ココ・ガウフは、バックハンドでは互角に張り合い、フォアハンドでも大坂なおみの強打になんとかアジャストしていました。
つい4ヵ月前の全米オープンで0-6で負けたココ・ガウフが、自分のハードヒットと互角に渡り合っていることに大坂なおみが動揺したのは間違いありません。
さらには、サーブが武器の自分よりもレベルが上なのではないかというココ・ガウフのサービスを観て、大坂なおみが焦燥したのは明白です。
しかし、本来であれば、ここで相手選手に敬意を払って「この選手は強い。今日は100%のテニスをしないと」と思わなければならないのですが、大坂なおみはこう思ったはずです。
「ガキがいきってんじゃないわよ! 私はディフェンディングチャンピオンよ!」
そして、メンタルを崩して自滅した。
これが大坂なおみの敗因だと断言します。
ただ、大坂なおみファンに媚を売るわけではありませんが、昨日のブログに書いたとおり、僕は大坂なおみは東京オリンピックの金メダルの最有力候補だと思っています。
実際、2016年にリオオリンピックを辞退した暑さに弱いカロリーナ・プリスコバやシモナ・ハレプは十分に辞退が考えられます。
出場したところで、真夏の東京の炎天下では勝てません。
しかし、大坂なおみが金メダルを盤石なものにするために肝要なファクターが2つあります。
1つは、この「お豆腐メンタル」をどう克服するか。
そして、もう1つは、なにせ大坂なおみはセレナ・ウィリアムズに憧れていますので、グランドスラムでは勝ちたくてたまらないわけですが、オリンピックの前の土と芝、すなわち全仏オープンとウィンブルドンで優勝を狙いにいかないことです。
そこにピークを合わせたら、たとえ大坂なおみといえども東京オリンピックの金メダルに黄色信号が灯ります。
逆に言えば、日本人の大坂なおみ以外の選手は、ポイントももらえない東京オリンピックをさほど重要視していませんので(トップ選手の大量辞退も考えられます)、今年はハードコートだけに専念していれば、自ずと金メダルは手に入るでしょう。
そのためにも、全仏オープンとウィンブルドンは3回戦あたりで負けてもいいので、とにかく気持ちもプレーもハードコートにフィットさせておくことが重要ですね。
それにしても、15歳のココ・ガウフ、凄まじい天才ですね。
僕が見てきた中では間違いなく最高の天才です。
今後が楽しみですね。
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大村さん、大坂なおみはガウフを15歳と年齢を強調しているのは気になりますが、それとは別にビーナスはガウフに対して真逆ですね。
あのウィンブルドンでも負けたというのにまるで勝利したときのような笑顔でしたし、全豪でも表情は明るかったですよね。
これは周りが思う以上にビーナス自身がガウフのことをビーナスの後継者だという意識があるんですかね。
大村さんのこの記事がきっかけで自分もきっちりとnoteに纏めてみました。
https://note.com/tenibaka/n/n7968eb3dc61c
大坂なおみのメンタルは未だ不安定ではありますが、ただ今大坂なおみがやるべき道はメンタル面より技術面を優先するのは間違っていないという考察です。
大村さん、荒れると言ったのは大坂なおみのほうですね。
そういえば東レでジョルジと対戦したときは大坂なおみが勝ちましたけど、もしジョルジが勝っていたら大坂なおみのSNSはどうなっていたんでしょうかね。
ちょっと話題を変えますけど、大村さんが女子テニスブログ再開してから予想通りと言いますか、やはりコメントばっかり楽しくて自分のnoteがよりおざなりになってしまいますね。
とりあえずネタはあるのでタイトルだけつけて下書き状態にしてありますけど、やっぱりコメントするのは楽しいですね。
このブログでは試合結果のことはネタバレになるので言わないのはわかっているのでこんな言い方になりますけれど、今回の全豪を見てキャサリン・べリスのプレイヤー考察ができるのはよかったです。
詳しくはいずれnoteに書くとして、キャサリン・べリスのキャリアハイ更新とトップ20が明確に見えた全豪でした。
大坂なおみが荒れているんですか!
ただ、僕のブログでも
「大坂なおみを応援しないのは彼女がハーフだからですか?
物凄く狭い了見ですね」
とコメントが寄せられて、返信もせずに放置してありますが、
当たり前ですが、彼女がハーフだからとかなんの関係もありません。
そんなこと言ったら、アメリカ人なんてもはやどのような血脈かわかりませんよね。
僕が白人好きなのは認めますが、それは単に「女性としての好み」であって、
それを人種差別と結び付けて批判してくる人は正直、対応に困りますね。
強いて言うなら、彼女が22歳の女性の日本語を話してくれたら、
もちろん、今よりも親近感が湧くと思いますが。
(当然ですが、大坂なおみの英語インタビューはすべて理解しています。
むしろ、シモナ・ハレプが何を言っているのかよくわからなくて、
それが、僕がハレプファンになれない理由の一つになっています)
たとえ錦織圭がいても、フェデラーやナダルの応援をする人も当然いるわけで、
「日本人は日本人を応援すべき」
という考え方の方が「物凄く狭い了見」だと思います。
キャサリン・ベリスの記事、楽しみにしています!
大村さん、確かに容姿だけでいえばキャサリンべリス一択ですけれども、果たして大坂なおみに勝ってSNSで荒れるような展開ってどうですかね?
キャサリン・べリスだとどうしても大坂なおみのパワーが厳しすぎて、まだまだ勝ち負けにもっていけそうな雰囲気ってないんですよね。だからまだアニシモワのほうが現実的なのかなと思ったのですが。
いえ、キャサリン・ベリスならSNSも荒れないどころか、
大量のファンが発生すると思います(笑)
一昨年か忘れましたが、東レPPOで大坂なおみとカミラ・ジョルジが対戦したときも
ジョルジのにわかファンが1日で大量発生していましたから(笑)
今日、ココガウフは負けましたが、1stセット途中でアイスタオルを要求したときに、
2ndセットを取られたら負けると思っていました。
前日に、カロリーナ・プリスコバがやはり日差しにやられて負けていましたから。
負けてもココガウフが天才なのは間違いありませんが、
テニスは急成長しても、3セット走り回る体力だけは
一朝一夕に手に入るわけではないという事ですね。
それを見越してのソフィア・ケニンのテニスは素晴らしかったですね(*^^*)
大村さん、大坂なおみのメンタルは知れば知るほどよく分からなくなる大変理解し難いのものがあります。
自分のnoteでも触れましたらが、昨年優勝した全豪時、既にサーシャーとは冷却期間であり、プラクティスをサボったり、10分でアリバイ作りのようにやったりとほぼ機能していませんでした。
ある意味サーシャを解雇する為に全豪優勝したようなものがあります。大坂なおみはよく分からないシチュエーションでとんでもない力を発揮します。
それと同様に昨年全米後、父親コーチにしましたが、当然テニス素人の父親は楽観的で適当なオンコートコーチングをしていて、当然大坂なおみも何言ってるの?って逆にイライラしていたと後述していました。
しかし結果は東レ優勝、北京優勝と最高の結果がついてきました。益々大坂なおみのメンタルが分からなくなりましたが、大坂なおみのメンタルを考えると父親に口を出してもらったほうが良いのかも知れません。
北京は観ていませんが、東レPPOは観ていました。
生まれ故郷の大阪ということで気合が入っていましたね。
また、イライラするような危ない試合もなかったように記憶しています。
やっぱり、格下とみなした相手に追いつめられると、
「許せない」という気持ちになってイライラするのではないでしょうか。
その点、心の内はわかりませんが、
「出場選手、全員に優勝の可能性があるくらい今の女子テニスは差がない」
と全豪オープン前に語っていたアシュリー・バーティーのほうが
大坂なおみよりもメンタルが完成されているのは間違いないですね。
というか、なぜ大坂なおみがサーシャと不仲になってしまったのかが謎ですが、
大坂なおみも人間ですから、こればかりはしかたないですね。
大村さんのブログ記事の予測が立てられないので、一応自分がコメント予定しているプレイヤーを羅列しておきます。
キャサリン・べリス、ベンチッチ、スビトリナ、カロリーナ・プリスコバ、イガ・シフォンテク、リバキナ、アリソン・リスク、サッカリ
こんなところです。
ちなみに、プリスコバは観ました。
負けた相手が好きではないパブリチェンコワということもあり、
落ち込んでいるので、今日のブログ更新はありません。
大注目は、とにもかくにもココガウフの4回戦ですね!(*^^*)
あと大村さん、これは自分のnoteに書いたことなんですけど、大坂なおみにとってはガウフ以上に対アニシモワには負けられないですね。
もしアニシモワに対して豆腐メンタルが発動しようものなら、これほど怖いものはありませんね。
もし大坂なおみがアニシモワに負けて、さらに連敗しようものなら、SNS等で容姿について総叩きにあるのは想像に難くないからです。
容姿で負けてるのにテニスでも負けたら、それこそ人格否定、存在否定されるようなコメントを浴びせられるでしょう。
それはセレナがシャラポワに対して恐れていたことにつながります。
果たして大坂なおみはアニシモワと試合をすることの重要性をどうとらえているかどうかですね。
もし大坂なおみがアニシモワに負けてボロカス言われようが自分としては大坂なおみに同情するつもりは毛頭ないこともここに宣言しておきます。
なぜなら大坂なおみは自分よりもセレナとシャラポワの試合を散々見て来ているのに何も学んではいなかったということが証明されるからです。
だからこそ大坂なおみとアニシモワの試合は怖いもの見たさに近いものがありますね。もし大坂なおみが負けてしまったらという。
ルックスで言えばキャサリン・ベリスのほうがアニシモワより数段上ですが、
肩から包帯で腕を固定したあの痛々しい写真を見てから、
今は、ベリスは怪我なく、とりあえずTOP20まで来て欲しいの一言ですね。
ベリスもガウフ同様に、15歳でGSデビューしてあのチブルコワを破った逸材ですので、
楽しみにしているのですが、あの体型では小さくまとまったオールラウンダーを
目指すしかないですね。
アニシモワvs大坂なおみは(というか、相手が誰であっても)、
僕はアニシモワを全力で応援します!(*^^*)
あとこのコメントはぶっとんだ内容になりますが、大坂なおみの役割は大坂なおみに憧れた同じくハーフの才能あるプレイヤーが日本から出てくることです。
そのネクスト大坂なおみであるプレイヤーは大坂なおみほどフィジカルはないものの、身長は175センチ以上はありパワーも女子テニス全体でも平均以上あり、メンタルも特に問題がなく、苦手なショットも特にないバランスのとれたプレイヤーが出てくるわけです。
そのときにはガウフと時代がどこまで被るかわかりませんが、下手をしたら大坂なおみ超えなんてこともあり得ることだと思います。
大村さん、自分はもう大坂なおみとココ・ガウフの格付けは終了したと見ています。
それどころか今後の女子テニスの中心はガウフがセレナの後釜に座るのがほぼ確定と断言してもいいのかなと思っています。
女子テニス全体を見ていると、努力している面に関してはほぼほぼ皆やっていて、結局は才能の量の差がそのまま表れているのだと思います。
そう考えたときに大坂なおみは恵まれたフィジカルとサーブ、ストロークの才能はありますが、それ以外の才能がからっきしです。
ガウフは才能だらけといっていい素材なわけで、16歳足らずでもう相当なところまで上り詰めています。
ひと昔前は才能にかまけて努力しないプレイヤーがいたおかげで、才能なくても努力で頑張ってリアルウサギとカメみたいなことがありましたが、現在の女子テニスではウサギとカメはありえない話です。
ガウフがあれだけの才能がありながら実直に努力を惜しまないわけですから、どう転んでも結果は出るわけです。
ガウフがあまりにも若くして強すぎるから、早速アンチもちらほら湧いてきていますが、ガウフ天下の女子テニス界になるのは明白なので、ガウフのアンチをすることほど無駄なことはないと思いますね。未来は変えようがないと思います。
まぁ、強ければアンチも出てきますが、ガウフはアメリカ人ですし、
アンチの百倍、ファンが付くでしょう。
僕も今後は、ガウフを全盛期のセレナに見立てて、それでも5回、
GS優勝したシャラポワのような選手を探していきます。
それくらい、ガウフのメンタルの強さは恐ろしいですね。
これで16歳ですから、当然にして持って生まれた素質でしょう。
WOWOWが放送してくれませんでしたが、今日、キャサリン・ベリスが戦っていますね。
今後は、こうした選手を細々と応援していく事になりそうですね。
そういう意味でも、やはりシャラポワの存在は大きかったと思います。
結果はGS5勝でも、毎回、優勝の期待が持てる美人プレイヤーでしたから。