【詩】茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」が心にグサっと刺さる。
茨城のり子さんってだれ?
好きな詩人は、茨城のり子さん!ってわかるのかな?なので説明します!1926年大阪生まれ。本名は三浦のり子。高校時代を愛知県で過ごし、上京して現・東邦大学薬学部に入学。
その在学中に空襲や勤労動員(海軍系の薬品工場)を体験し、1945年に19歳で終戦を迎えた。戦時下で体験した飢餓と空襲の恐怖が、命を大切にする茨木さんの感受性を育んだ。
敗戦の混乱の中、帝劇で鑑賞したシェークスピア「真夏の夜の夢」に感動し、劇作家の道を目指す。すぐに「読売新聞第1回戯曲募集」で佳作に選ばれ、自作童話がラジオで放送されるなど社会に認知されていった。
1950年(24歳)に結婚。この頃から詩も書き始め、1953年(27歳)に詩人仲間と同人誌『櫂』(かい)を創刊。同誌は谷川俊太郎、大岡信など多くの新鋭詩人を輩出していく。
1975年(49歳)、四半世紀を共に暮らした夫が先立ち、以降、31年間にわたる一人暮らしが始まる。2年後、彼女は代表作のひとつとなる『自分の感受性くらい』を世に出した。
それは、かつて戦争で生活から芸術・娯楽が消えていった時に、胸中で思っていた事をうたいあげたものだった。
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもがひよわな志しにすぎなかった
駄目なの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
感想
こちらの詩は高校3年生のときの担任の先生がぼくらに下さった卒業プレゼントだったんです。なんと、粋な!
それからというもの、だめになりそうなときに、こちらを見るようにしてます!笑
皆さんも、本当の自分のに対して、水やりを怠っているかも?って思ったら、是非この詩を呼んで、身を引き締めましょう(・∀・)♡
以下は参考にしました。
茨木のり子・感動の詩
…
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