私の生まれ育った町は、京都市内から北へ約９０キロ行った山あいにある、「綾部」というところです。
今住んでいる「東京」から見て、一番よく合う言葉が、「田舎」だと思います。
京都市内に行っても、綾部に住む人は、「田舎者」だと言われて育ってきました。

引退してから３年、その間にフットサルの普及活動として、４７都道府県すべて行かせて頂きました。
その先々の土地を見ると、四季に合わせた住居の環境、食の違い、それぞれの場所に、それぞれの本当の良さがある事に気が付きました。

それだけ沢山の場所を見させてもらいましたが、中でも一番好きな場所はどこかと聞かれたら、やはり一番に「綾部」だと答えます！

小さい頃からスポーツに出会い、その「田舎」から都会へ行く機会も多く、その先々での扱われ方、見え方、当時は自分のプレーが出来なくなるほど、プレッシャーになる事もありました。
そんな「田舎者」と言われ続け、そう言われなくなる為にも考えた作の、一番手っ取り早い方法が、「活躍」することでした。

それを励みに、ボールと一緒にいた時間は計り知れません。

ある時、そんな「いかり肩」になって力が入りっぱなしの自分を、客観的に見れる機会がおとずれました・・・。

それは、イタリアでプレーをし、一時帰国で地元綾部に戻ったとき、今までと全く違う感じ方をしました。
イタリアでは、よほどの事がない限り、生まれ育った町を出てわざわざ外へ出て行くようなことをしません。
おかげで、地元愛をすごく持ち、地元のチームを地元の人が真剣になって応援している。
なので、地元で活躍する選手は、本当に神様のように扱われ、街で会うと誰もが声を掛けてくれる。

そんな環境で何年も生活し、地元に戻った事により、いろんな物が見えてきた。

何もないと所だと思っていた地元。

蛇口からひねる普通の水のおいしさ。

地元で採れる食べ物の美味しさ。

スポーツ選手になるには、贅沢すぎるくらいの広大なグランド。

澄んだ空気。

その、広大なグランドで伸び伸びとトレーニングをし、美味しい水で喉を潤おし、地元の野菜や肉を食べて力を付け、今の自分があるんだと。
考えてみれば、３４歳までの現役時代、ほとんど大きな怪我や、体調を崩すような事が無かったのは、間違いなくこの環境で育つ事が出来たおかげでしょう。

野山を駆け回って得た、人間が生きる為の知恵を自然に学ぶことが出来た。

足腰も強くなった。

感謝しか見当たらない・・・。

「田舎者でいいじゃないか。」

今まで思ってきたことが、なんだか馬鹿げてきた。
そんな地元「綾部」から、京都府議選に立候補した同級生がいる。
名前は、「四方　源太郎」選手
小学校からの同級生で、
道は違えどこの年でまだまだ挑戦している、同級生を応援しない訳にはいかないだろう。

４年前、同様に立候補をし、残念ながら涙をのむ結果となってしまった。
今回、４年の時を経て、再挑戦する。

サッカーの日本代表も、「ドーハの悲劇」と言われるくらい、ワールドカップ予選で本当に悔しい想いをした。
その事で、全員が高い意識を持ち、軸がぶれることなく、「フランス大会」での初出場の切符を手にする事ができた。
その後の日本代表の活躍は、知っての通りでしょう。

何にでも、谷底を見ないと、人間成長をしようとしない。逆に成長の仕方を知ることが出来ない。
最初からうまく行っていれば、その先の困難にぶつかった時に、どうしてよいかわからなくなる事もある。

四方選手、この大変だった４年間の想いをもって、戦っています。

少々な事では動じない男となっているでしょう。
現職相手の厳しい選挙となりますが、大好きな地元「綾部」を「京都」を、
「日本」を・・・。
何とかして欲しい。

選手は、ピッチの上で、ファンやサポーター、家族、関係者など、みんなの声援を受けてプレーをする。
そこに立てる人間は、ほんの一握り。
精一杯プレーする事で喜んでもらい、感動を与える、そして時には一緒に涙する事もある。
それが選手の、選手にしかできない役目だと思う。

当然、「政治」も同じ。

我々の綾部サポーターの期待を背に、ユニフォームに着替え、ぜひ我々に感動と喜びを与えてほしい。
全力でね！！
「政治というのは、怒鳴りあいをするのではなく、話し合いをして進めていくものだと思っている。」
と、彼の言葉です。
頑張れ！！四方源太郎選手！！

http://gentaro.blog.ocn.ne.jp/ayabe/cat7422935/

最後に、そんな愛する街を一瞬にして奪ってしまった、今回の「東日本大震災」 
我々の活動は、そんな愛する気持ちを持ち、関わって行きたいと思います。

早く、被災された方々が、笑顔で幸せに暮らせる「愛する街」を持てるよう祈っています。