戸田ボートコースの あのお方…
ボードの関係者の方は知らない方はいないでしょう。
メンテナンスのスペシャリスト別府さんご夫婦。
私は、十数年前からお世話になっています。当時、ライフセーバーでカヤックをやっている人は少なく、トレーニングにカヤックを導入して、そこからカヤックにのめり込みまして…尾野藤、島村さんなどのカヤックレジェンド達と戸田で練習していました。その拠点になっていた東京海上艇庫に管理人として別府さん夫婦がいらっしゃいました。
その時から、可愛がって下さり、一人でも艇庫へ行き合宿していました。私のライフセービングスポーツ力はここで育てられました。昨日、他の艇庫に強化選手と宿泊していた所にわざわざご夫婦で会いに来て頂きました。
埼京線・戸田公園駅のコンコースには、オールのオブジェは別府さんの手作り。
別府さんは45年前からボートコースにいます。
御年85歳!まだまだお元気で本当に嬉しくなりました。
「我魚大海不知」
これは、ある時、別府さんの頭に舞い降りてきたそうです。自分はと戸田ボートコースの魚で、大きな海を知らない..。つまり、ご自分はボートコースしか知らないがそこに骨を埋めるくらいの気持ちで働いてきた…。そういうことです。
普段は明るく、気さくな方ですが、ボートをメンテナンスしている時は、メガネが削りカスなどで見えなくなるほどに集中してしまうタイプで熱心な方です。
何かを極める。
人生をかけて多くの信頼を得る。
シンプルで真っ直ぐな重みがあります。
そんな別府さんから、素敵なプレゼントを頂きました。
手作りの、オール。
魂のこもったミニチュアサイズのオールは、角度や表面のコーティングなどは、まるで本物です。また、昔のタイプのオールも作って下さり…。
そこには「我魚大海不知」のメッセージが…。
感無量です。
大きなパワーを頂き、そして改めてこの言葉の重みを感じ、大切に持ち続けたい宝物になりました。
前までは..ボートで忙しすぎたけど、管理のお仕事は昨年引退されたそうで…
最近は、奥様とご自身のことで楽しく過ごされているそうです。
いつまでもお元気でいて頂きたいですね。
しかし、85歳とは思えないパワー。
素敵な再会に感謝する日でした。
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