自我の境界線を無くす練習
外には出ていませんが、夏真っ盛りなのがよくわかる天気ですね。きっと各地で真夏日になっているのだと思います。今日の神戸は確かに暑いのですが、とても気持ちのいい風が吹いています。
掃除したりして身体を動かすと汗ばみますが、静かに座っていると涼しくて過ごしやすい気候です。明日は週に一度の外食ランチに行く予定ですが、坂道の多い神戸ですからどこに行くのか悩む暑さですね。
でもこの花のように、夏の暑さを目一杯楽しんで過ごせたらと思っています。
さて、今年の夏至から新しい試みをしています。少し以前のブログでも書きましたが、「自我」の境界線を無くす練習です。私たちは肉体の皮膚を外界との境界線として考えています。物理的世界観で言えばある意味事実なのですが、それは明らかな錯覚です。
言葉では上手く説明できませんが、私たちが宇宙として認識している世界より、本当の私たちははるかに大きな存在です。宇宙を私たちの意識が認識しているのではなく、意識があるからこそ宇宙が存在できるのです。言葉や文字で説明できませんが……。
しかし他から分離すると考える「自我」は、自分という概念を維持する境界線を持っています。そして私たちはその境界線に大きな影響を受けています。その境界線を限りなく広げていくことで、全てがひとつであるというワンネス意識を事実として知ることができます。
まだ試行錯誤中ですが、どのような雰囲気で練習しているかを少し紹介します。毎朝早朝に瞑想をしていますが、その時間を使って練習をしています。そのときの気分で、普通の瞑想をするか練習をするかを決めています。どちらも瞑想であることに変わりはありませんけれどね。
まずは仰向けになります。普通の瞑想のように足を組むと、どうしても肉体の感覚を感じてしまいます。そうすると肉体という境界線を意識から外すことが難しくなるのです。仰向けになってリラックスすることで、手足の感覚を感じないように誘導します。
私が利用しているのは自己暗示法です。まずは両手が重くなるように意図します。そして両足もズンと重くなるように意識します。それから両手両足の温度が暖かくなるように意図します。実際に練習するとわかりますが、本当に暖かくなります。科学的にも実証されていて、わずかですが温度が上昇しているそうです。
そして最後にはおへその下辺りが暖かくなり、頭には冷風があたっているイメージを持ちます。そこまでいくと、やがて自分の肉体を意識することがなくなってきます。
そうして肉体の感覚がなくなると、自分の視点を移動させる練習ができます。足を感じると自動的に頭の場所を感じますね。しかし肉体の感覚を薄れさせることで、視点の位置をあいまいにするのです。そこで視点を周囲に移動させます。
自分の視点を壁に移動させたり、窓から聞こえるカラスに移動させます。吹き込む風や、流れる雲に視点を置きます。自分の周囲に感じる全てに視点を移動させるのです。それを続けていると、少しずつ「自我」の境界線があいまいになってきます。簡単な説明ですが、こんな雰囲気で練習しています。
この練習をやりつつ、体外離脱や明晰夢のビジョンの世界に入ることが多いです。まぁ、それも練習の副産物として楽しめばいいですね。まだ始めたばかりですが、何か変化を感じることがあったら報告したいと思っています。
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