お金をエネルギーだと実感した体験
毎日爽やかな気候が続いています。散歩を兼ねて買い物に出かけましたが、ぼちぼち帰りも歩いて帰れそうな気温になってきました。
今朝の写真ですが、帰り道は4〜50分の時間をかけて歩きます。最初の30分くらいは比較的ゆるい坂道ですが、自宅に到着する15分くらい前はこのスキー場のような上り坂です。でも次の外出時は久しぶりにこの坂を上ってみようかと思っています。
今日もTSUTAYAと図書館に寄って、DVDと本を借りてきました。午後からさっそく『ホリデイ』というラブロマンスの映画を観ました。もう5〜6回はかるく観ている映画ですが、何度も観たくなる映画です。
クリスマスの映画なのでちょっと季節はずれですが、今日も心が暖かくなって気持ちのいい涙を流すことができました。2006年の映画ですが、まだ一度も観たことがない方は是非観てください。とっても幸せな気分になれますよ〜
さて昨日は今年の5月に録画していた京都祇園のドキュメントを見直していました。一度このブログでも書いたことがあると思います。私の元職場が出てくる番組ですので、お世話になった方や懐かしい顔を見て、妻と思い出話をしていました。
その祇園の事務所で私がしていた仕事の基本は経理や財務の仕事です。ところが何でもしなくてはいけない職場ですので、いろいろな経験をさせていただきました。新聞社やテレビ局等のマスコミの対応や、舞台関連の裏方の仕事もさせていただきました。
変わったところでは修学旅行生に対して祇園町の歴史等を説明する仕事も担当していました。舞子さんや芸妓さんの衣装、花かんざしや髪型、古くから残っている習慣や京ことばについても解説していました。
でも毎日欠かさず業務としてやっていたのは、いわゆるお花代の管理です。祇園で遊ぶお客さんはお茶屋さんの座敷に舞子さん等を呼んでもらいます。そして仕出しの料理も提供されます。つまりお客さんはお茶屋さんにお花代を支払うのです。
お茶屋さんは舞子さんや芸妓さんを、置屋(おきや)さんに依頼して呼びます。お茶屋さんがテレビ局とすれば、置屋さんは芸能事務所のような立場です。だから芸舞子さんへのお花代は、お茶屋さんが置屋さんに払うことになります。
ところがお客さんはその都度支払いをするわけではありません。一ヶ月、あるいは半年単位での支払いとなります。それを待っていたら大変ですから、事務所が芸舞子さんに立て替えて、先にお花代の支払いをします。そのためにコンピューターで毎日管理をしているのです。
毎月一度、約3,000万円ほどの現金を用意します。そしてそれを100人ほどの芸舞子さん別の封筒に分けていれるのです。全部新券のお札ですよ!そして1円単位の端数まで金種を計算して銀行に持ってきてもらいます。
私が転職した直後は、上司と二人でお金を入れていました。しかしその上司が退職してからは、私が一人で毎月その処理をしていました。複数の人間でやるほうが間違いが多くなり、たった1円が合わないために封筒の全部を再度チェックするような事態になってしまうからです
最初の頃は大量の現金を見てドキドキして手が震えました。「弁当箱」と名付けられた新券が封印された1,000万円の束を見て目を白黒させていました。ところが何年もやっていますと、全く何も感じなくなります。お金に対する先入観が外れてくるのです。
あぁ、お金って印刷された単なる紙であり、それを日本政府が保証しているだけのものだと事実として理解できます。ではお金って何だろう?
そう思った時、毎日必死で働いている舞子さんや芸妓さんの姿が頭に浮かびました。あっ、そうか、これは彼女たちのエネルギーが等価交換されたものなんだと、心の底から実感できました。理屈を超えてお金がエネルギーだと感じた瞬間です。
それ以来、お金をエネルギーとして考えることが身に付きました。エネルギーは運動ですから、何もしないで動くことはありません。エネルギーを誰かに与えることによって、それを受け取ることができます。そうした感覚を自然に育ててくれた祇園の職場に、今でも感謝の気持ちを持っています。
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