Melody!
今の神戸はもの凄い雨と風でして、間もなく暴風域に入ると思います。もしかしたら、もう入っているかも。
JRの在来線は全て止まっていますし、私鉄にも影響が出ているでしょう。これから深夜にかけて、さらに雨と風が強くなると思います。ミューナは素知らぬ顔で寝ていますけれどね〜
鳩やカラスたち、そして植物たちも大変だろうなぁ。頑張って耐えてと声をかけたくなります。そういえば、昨日は面白い植物が落ちていました。
何でしょうね? 第一印象で感じたのが、ワサワサです。ワサワサって何?と思う方は、小説トレインというコラボ企画を読んでくださいね〜
第2章を担当したヒカリさんが考えたキャラクターですが、もう少し黒くて手足があったらワサワサにそっくりだと思いました。私のイメージですけれどね!
さて暴風雨で引きこもりの今日ですが、久しぶりに『小さな恋のメロディ』という映画を観ました。数えきれないほど観ている映画ですが、何度観ても感動して涙、涙です。ビー・ジーズやCSN&Yの美しい音楽を聞くだけで涙が出ますけれどね〜
日本語のタイトルも可愛くていいと思いますが、私は原題の『Melody』が気に入っています。このOneWordのタイトルが、トレーシー・ハイドの可愛らしさを表現しているように思います。もちろん、マーク・レスターもジャック・ワイルドも、いつ観ても可愛いなぁ〜
ダニエルとメロディの純愛、そしてトムとの友情を描いたような映画に思われがちですが、この映画の本当の良さは別の部分にあると思います。主人公たち3人を含めた子供たち全てに対して、教師や両親という大人の姿が対極的に描かれている部分が素晴らしいと思います。
学校には中流階級の子供だけでなく、労働者階級の子供たちがいます。その象徴としてダニエルとトムがいます。裕福な生活と貧しい生活との格差が子供たちに影響を与え始めている年齢です。それでも、それが決定的なハンデとして人間関係に破綻をもたらしてはいません。
自分の子供の頃を思い出すとよくわかりますが、いろいろな家の子供がいました。大金持ちもいれば、貧乏な子供もいます。でもそれらを批判したり判断したりすることなく、どの子供とも人間としての部分で純粋に関係を築いていました。家庭環境で友達を選ぶなんて考えたこともありません。
でも大人たちはそうはいきません。人生経験を重ねていくなかで、これはいい、これはダメという、動かし難いものが形成されています。そして自分の人生に限界を設定して、そのなかで現状維持することに汲汲としています。その象徴がラストの結婚式でのシーンで表現されていますね。
愛している二人がなぜ一緒にいてはいけないのか? なせ結婚しちゃいけないのか? 子供たちにとって、反対する親や教師の言葉が理解できません。そして友人の作った爆弾が爆発して車が炎上したとき、教師たちは一目散で逃げていきます。
その逃げる姿は、自分たちが子供の頃に持っていた純粋なものを見せつけられた大人が、自分の「今」の現状に向き合うことに耐えられず逃げていくように私には感じられます。その無様な姿があるからこそ、ラストでトロッコで旅立つ二人の姿が美しく、そして微笑ましく感じるのでしょう。
大人が見失ってしまった、子供のころの大切な何かを思い出させてくれる映画だと思います。とても気持ちのいい涙を流すことができました!
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