多数決の恐怖
少し雲の多い一日でしたが、散歩するには気持ちのいい天気です。今朝はマンションを出たとたん、「小春ちゃん」というワンちゃんの散歩タイムに遭遇。短い尻尾を精一杯振って、久しぶりに会った私と妻を大歓迎してくれました。
そして帰り道では大親友ニャンコのノブニャンがお出迎え。その可愛い動画をInstagramでアップしていますので、私のTwitterかFacebookをのぞいてくださいね。メチャ可愛いニャンコですよ。
散歩中に見つけたツワブキの花です。この時期はあちこちで美しい姿を見せてくれていますね。歯の痛みから解放されましたので、散歩が楽しくて仕方ありません。そして午後からも秋の大掃除に集中できました。
明日の朝イチからまた歯医者さんです。切開場所を洗浄をしていただくついでにCTを撮影して、親不知の抜歯日を決めてこようと思っています。ちょっと緊張しますが、思い切って抜いてしまいましょう。まさか、明日抜歯しないよな……
さて古い映画ですが、ジョディ・フォスター主演の『フライトプラン』という映画を昨晩観ました。過去に一度観ただけでしたので詳細を忘れていましたから、初めて観るような気分で楽しむことができました。
ジョディ演じるカイルは、亡くなった夫の棺とともに、6歳の娘を連れてベルリンからニューヨークに向かって飛行機に乗ります。しかしうっかり眠り込んでいる間に、娘が機内で誘拐されてしまいます。
ところが搭乗者名簿に娘の名前はなく、夫とともにベルリンで亡くなったという記録が残っています。カイルは悲しみのあまり幻想を見ていると、乗員も乗客も思います。機内のどこを探しても娘は見つかりませんし、そもそも姿を見たという人もありません。結局、たった一人で娘を助け出すというサスペンス映画です。
この映画の面白いところは、事実を知っているのは三人だけだというところです。娘を誘拐されたカイルと犯人の航空保安官と共犯者のCAの女性の三人です。搭乗者名簿をすり替える等、たった二人の偽装工作で騙されてしまうという設定が面白いですね。
映画の前半で犯人が有利に物事を進めていくのは、圧倒的多数の味方をつけたことが理由です。カイルが妄想していると思わせることで、他の全員がその現実を信じます。結局世の中の常識というものは、その真偽に関わらず多数決で決められているということですね。
これは私たちの現実世界にも当てはめることができます。多数に属することが正常であり、マイノリティーに属する人は異常だとか異端だとか言われます。多数決が世の中の常識を支えているということを、私たちは意識する必要があると思います。本当にそうなのか?という、現実世界に問いかける意識を持つことは大切ですね。
映画のラストでカイルの言っていたことが事実だと判明したとたん、「あの子供見た事あるわ!」と自信たっぷりに言う乗客のセリフは素敵な演出です。それまで娘の存在を否定していた人が、完全に手のひらを返してしまう。私たちが現実だと信じている世界が、どれだか曖昧なものかがよくわかりますね。
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