ソクラテスの死
寒波の一休みも週末までだそうで、今日の晴天は貴重ですね。我が家もシーツ等を洗濯できたので、冬の太陽に感謝した一日でした。ちょっとハプニングがあったのでドキドキでしたけれどね〜
昨日の写真ですが、今日も同じような天気でした。それでも風が冷たいので、温かい飲み物が美味しい。朝起きたら、先ずはお白湯をゆっくりと飲みながら一日をスタートさせています。ところでミューナはどこへ行ったのでしょう? 布団の中だと思いますが、午後から姿を見ていませ〜〜ん
相変わらず図書館の本を貪り食っていますが、読みたい本が多すぎて困っています。予約数は20冊が限度ですので、次に借りないと予約できないのです。常に限度いっぱいまで予約していますから、ちょっと面倒だなぁと感じています。
過去に返却遅れが一度もなく、かつ一定数以上借りた人に特典があればいいのになぁ。限度数を超えて予約できるとか、一度に借りられる冊数を増やせるとかね。まぁ、民間企業でない公立の図書館に言っても、そんな付加サービスは想像さえできないんだろうなぁ……。
さて今は違う本を読んでいるのですが、昨日読了した本の紹介です。
『パイドン 魂の不死について』プラトン著 という本です。
この本でプラトンの著作は3冊目なのですが、最も面白く、感動した本でした。魂が不死であること、つまり「不生不滅」であることを、ソクラテスが対話を通じて明らかにしていくという本です。その見事な証明に感嘆するとともに、プラトンの哲学理論の緻密さに圧倒されました。とても紀元前4世紀に書かれた文章だとは信じられないほど、現代人に訴えかけるものがある著作だと思います。
ソクラテスという人物は全く文章を残していません。実践する哲学者であったので、弟子たちとの対話を通じて哲学を実践して生きていた人でした。だからプラトンという弟子がいなければ、ソクラテスの思想が後世の人たちに伝えられることはなかったでしょう。
だからプラトンの著作は、全てがソクラテスと弟子たちの対話として書かれています。そのように自分の師の思想を記しながら、同時にプラトン自身の哲学を盛り込んでいくという手法です。比べるのは最初から失礼ですが、同じ対話形式でも私が書いている「ガストンとの対話」とは大違いですね〜〜
この本を読んで、なぜソクラテスが甘んじて死刑を受け入れたか理解できました。あくまでも私なりにですが……。そしてその理由がわかっているのにも関わらず、ラストのソクラテスの死の場面で涙してしまいました。号泣した弟子たちとともに……
この本は手元に置いておきたいなぁと感じました。何人かが翻訳されているので、私に合った翻訳本を探したいと思っています。そして時々はこの本を読んで、はるか昔の古代ギリシャ時代の世界に浸りたいなぁと思っています。とりあえずプラトンの著作を乱読しようと思っています。
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