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高羽そらさんインタビュー

受け継がれる傷跡

今日は引きこもりの日ですが、ブログの連載小説を午前中に書いて、午後からコラボ企画の小説を書いています。頭がゴチャゴチャですね〜expression/eps_coldsweats01.gif

爆弾低気圧がニュースになっていますが、私の頭が爆弾低気圧のようです。でも楽しいから有意義な爆弾です!

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昨日の散歩中に見つけた花です。強い存在感で惹きつけれらましたので、撮影させてもらいました。今日の強い風で散っていないか心配です。

神戸は朝から雨でして、午後からは強い風が唸り声をあげていました。でも夕方になって落ち着いてきたようで、夕日が射してきました。

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さて唐突な話ですが、私の左足のふくらはぎの内側には大きな火傷の跡があります。縦に2〜30センチで、横は10センチくらいの大きな傷跡です。

4〜5歳の頃だと思いますが、母方の実家でヤカンを蹴飛ばして火傷したのです。京都は左京区にある古い町家でして、部屋と台所の間には土間があります。祖母が台所で沸かしたヤカンを部屋の入り口に置いたままにしていて、目覚めた私が蹴飛ばしてしまったとのこと。

小学校一年生のとき母は家出して行方知らずですから、その実家も7歳のときに行ったのが最後です。でもその家の様子は今でも残る火傷の傷跡のように、ハッキリと覚えています。その家のあった場所を妻と昨年探しにいったことがありますが、さすがにわかりませんでしたexpression/eps_coldsweats01.gif

もし私が首のない身元不明の遺体で見つかっても、左足を見れば私だとわかるねぇと冗談を言うくらいの大きな傷跡です。表皮の傷ならば時間がたてば再生して新しい細胞と入れ替わります。でも真皮まで達した傷は傷口を塞ぐために、今までの皮膚と違った肉芽組織で塞いてしまうとのこと。

だからいつまで経っても、その傷跡が残るのですね。本来あったものと入れ替わることによって、いつまでもその別の組織として再生されていくのでしょう。火傷をした当時は痛くて泣き叫んだでしょうね。でも今ではそんな痛みの記憶は残っていませんし、男性ですからその傷跡で悩むようなこともありません。

中学校時代は水泳部でしたが、その傷を見せびらかしていたくらいです。傷跡を残す出来事は辛いものです。でも時がたてば、それは自分の個性のひとつとして受け入れていけるものだと感じています。もちろん怪我の程度によりますけれどね。

火傷のように目に見える傷だけでなく、もしかしたら私たちの心も再生できない傷跡を持っているのかもしれません。本来あったものが失われて、深い傷を塞ぐために違ったもので傷を癒そうとして跡を残してしまう。そうして人生を通じて残されている、こころの傷跡を誰もが持っているのだと思います。

そんな受け継がれた心の傷跡に対して、どのように向き合うかで人生は違ってくると思います。「今」では感じるはずのない痛みを、意識をその過去に戻すこととで感じ続けていれば、その傷跡の苦痛を背負い続ける人生になってしまいます。

でもそれは過去の出来事として受け入れることで、自分の今の人生を支えていく個性として役立つものになるのでしょう。だからこそ同じ痛みを経験している人に思いやりを持つことができると思います。昨日ガストンと話していた人間のカルマというものは、そうして受け継がれた心の傷跡のようなものかもしれませんね。

寒い日に温かいお風呂のお湯に浸かりながら、子供の頃の火傷の傷跡を見て考えたことでした〜expression/eps_emoji_013.gif

羽座間健児さんとのコラボ企画『マルチエンディングの小説トレイン』は連載開始しています。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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