かけがえのない時を慈しむ
神戸は暖かい朝でした。明日は雨の予報ですが、夕方でも青空が広がっています。散歩したくなるような天気でしたが、結局引きこもりの1日でした。
昨日の散歩で見つけたポリアンサスの花です。可憐な花びらを見ていると、何となく春を感じさせますね。
といってもこれからが冬本番。まだまだ寒い日が続きますね。ミューナは明け方に窓の外を鑑賞する趣味があります。こんな時期でも毎日見ています。何が見えるのかは、彼しかわからないのでしょうけれどね〜
でもきっと身体が冷えるのでしょう。朝になると布団にもぐってきて私の腕枕を要求します。そうしてウトウトしていますと、不思議と猫の夢を見ます。面白いのは夢に登場するのはミューナではなく、見たことのない猫が多いのです。もしかしたら、ミューナの過去生と触れ合っているのかもしれませんね!
先日のことです。同じようにミューナを腕枕して明晰夢を見ていました。見たことのない部屋に数匹の猫がいます。可愛いなぁと思いながらその部屋を散策していました。しばらくすると、物陰から私を覗き込んでいる猫がいます。
その瞬間、私は駆け寄ってその猫を抱きしめました。なぜなら、ミューナを飼う以前に一緒に暮らしていた先代猫のリンちゃんだったのです!
久しぶりに再会して、私は明晰夢で泣いてしまいました。私と妻にとって、このリンちゃんは忘れることのできない猫です。
数え切れない思い出があります。特に妻は一緒に過ごした時間が長かったので、私より思い出が多いでしょう。残念ながら10歳の誕生日を迎えることなく旅立っていきました。以前のブログでも書いたことがありますが、私が今聞いても涙が止まらない曲があります。だから聞けません……。
山崎まさよしさんの『One more time,One more chance』という曲です。
まだ亡くなって間もないころ、失意のまま車を運転して通勤していました。そのときFMラジオからこの曲が聞こえてきたのです。そのサビの部分を聞いたとき、恋愛の曲なのに、僕にとってはリンちゃんのことを歌った曲だと感じてしまいました。
〜♩
いつでも捜しているよ どっかに君の姿を
交差点でも 夢の中でも
こんなとこにいるはずもないのに
奇跡がもしも起こるなら 今すぐ君に見せたい
新しい朝 これからの僕
言えなかった「好き」という言葉も
〜♩
う〜ん、ほんの歌詞の一部ですが、書きながら泣いてしまいました……
出会いと同時に別れが始まっています。ミューナもいつか見送る日がやってきます。またそうでなければ、困りますよね。私たち夫婦が彼を置いて旅立つわけにはいきませんから。命を預かった以上、最後まで見届けなければいけません。
毎日ミューナと遊んだり寝顔を見たりする時間は、かけがえのないものです。慣れてしまうと、ついついそのことを忘れがちです。
一瞬、一瞬が、私たちの人生にとって、かけがえのない慈しむべき瞬間なのだと思います。今触れ合えることの喜びを感じながら、ミューナとの時間を大切にしたいと思います。そう思っているのですが、ミューナは午後からひとりでベッドで爆睡中。親の心子知らずとは、このことなのでしょうね〜〜
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