言葉の重み
冬型なので時々雲が出ますが、青空が綺麗な1日でした。思ったより寒さも厳しくないようですね。東北や北海道方面は大変みたいですが……。
我が家から見た夕暮れの景色です。こんな寒い時期は、ハワイのような暖かい国でのんびり過ごすのもいいですね。行ったことありませんが
キャットシッターを受け付けそうにない怖がりのミューナを置いて、長期の旅行は難しいのでハワイは無理かなぁ。近場でグアムということも考えましたが、この円安に海外で買い物をしても、日本のアウトレットに行く方が安く買い物できそうです。
天気の巡りがイマイチで、今年になって地元からまだ出ていません。明日は久しぶりに三宮あたりに出てみようかと思っています。今日は七草粥の日でしたが、まだ初詣も行っていませんからね。
さて今日はとても面白い映画を観ました。言葉の重みを感じさせてもらえる、とてもいい映画でした。最近はできる限り邦画も観るようにしています。
『舟を編む』という2013年に公開された映画です。
出版社が舞台の物語でして、「大渡海」という新刊の辞書を出版するまでの、13年以上に及ぶ編集者たちの苦労を描いた小説が原作です。
「辞書は言葉の海を渡る舟、編集者はその海を渡る舟を編んでいく」というのがこの辞書の書名の意味だそうで、そこから『舟を編む』というタイトルが付けられているようです。心温まる、ほのぼのとした素晴らしい映画でした。
辞書というものを企画して出版するまでには、これほどの時間と苦労が必要だとは思いもしませんでした。映画にも出てきましたが、三省堂の辞書なんか28年もかかったそうです。さらに雑誌や文芸書と違い、ひたすら地味な作業が求められます。でもそんなひたむきな真面目さが、とても私の心にフィットした映画です。
舞台の始まりは1995年。ちょうど20年前ですね。神戸の震災があったり、オウム事件があった年です。Windows95が発表された年でもあって、パソコンや携帯電話が普及し始める時期です。電子辞書も開発される頃ですから、こうした紙媒体の辞書に対しての是非を問われる時代です。
物語でもそのあたりが描かれていて、出版の是非を巡って辞書編集部と局長とのやり取りが見ものでした。そうした逆風にもめげず、ひたすら辞書の完成に向けて邁進する主人公の姿に共感することができました。
辞書は全ての文章の要となるものです。間違っていたでは済まされません。完璧なものを作るために、ミスの可能性がある限りそれを払拭するために全力を注ぐ。そのクソ真面目な姿にA型人間の私は反応するのだと思います
その真面目を象徴する、主人公の馬締(マジメ)を演じた松田龍平さんは良かった。オダギリジョーさんも最高でした。暴力的で血なまぐさい映画が多い昨今にあって、こんな素敵で真面目な映画があるのが嬉しかったです。「言葉の重み」を考えさせてもらえた、素敵な時間でした。是非、原作の小説を読んでみようと思います。
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