仕事と遊びの境界線
年明けから自宅にいるときに晴天が多く、今日も朝から青空が広がっています。でも午前中に連載小説をブログにアップすると、いそいそと出かけました。往復30分ほどのひとり散歩です。
なぜ外出したかと言いますと、昨日買ったダッフルコートが理由です。私は京都の祇園で勤めるようになってから、その日の暦を意識するようになりました。ある意味職業病のようなもので、退職した今でも何かをする日に暦を見るようにしています。
それほど神経質になっているわけではないのですが、なんとなく気持ちいいですからね。今日は大安。身につける物を買った時は、それを使う日の暦を確認してから使い出すようにしています。それで早速ダッフルコートを着て散歩に出かけたというわけです。
向かったのはこちらです。
パン屋さんです。神戸には美味しい洋菓子屋さんやパン屋さんがたくさんあります。全国的に有名なお店も数え切れないほどです。でも自宅から歩いて15分ほどのこのお店。私の知っている限り、神戸で一番の美味しいパン屋さんだと思っています。
朝8時から営業されていますが、平日でも午後3時頃には売り切れて閉店してしまいます。土日でしたら、午前中にはほぼ主要商品はありません。遠方から車でわざわざ買いに来る人がいるほど、知る人ぞ知る有名店なのです。
今でもすぐに売り切れてしまうお店ですから、これ以上有名になってほしくないと思ってしまうほどです。午前11時頃にお店へ到着しましたが、次から次にお客さんがやってきて、狭い店内がさらに窮屈に感じました。
パンを焼いているご主人は、いつも身なりをきちんとされた清潔感のある方です。水木は毎週連休なのですが、前を通るとパンの香りがしてきます。休日でも試作品等を作られているのではと想像しています。私が思うにこの店のご主人は、パンを焼くことが好きで好きで仕方ないのだと思います。きっとパンを焼くことが仕事でもあり、趣味でもあると思うのです。
私が普段から意識していることがあります。仕事と遊びの境界線を無くしてしまうことです。今仕事をしているとか遊んでいるとか、区別する生き方をやめようと決意しています。仕事をしていても遊んでいても、全く同じスタンスで目の前のことに取り組むようにしています。
若い頃は収入を得ることが目的で仕事を選びました。何がしたいよりも、給料を確保できるかどうかが優先事項でした。その範囲で、できる限り自分の個性を生かせる仕事を選んできたのです。でもその目的が収入である限り、いつか疲れてしまいます。休日に遊ぶことだけを楽しみにして、日々の仕事をこなすようになっていました。
仕事というものは憂鬱なものです。「憂鬱でなければ仕事じゃない」と言ったのは幻冬舎の社長である見城さんです。だけどそれは趣味でも同じことだと思います。どんな趣味やスポーツでも、何かを身につけようとしたら努力が必要ですし、練習するのに憂鬱になることもあります。
でもその憂鬱を超える楽しさがあるから、時間を忘れて夢中になることができるのですね。それは仕事でも同じだと思っています。憂鬱に感じることに向き合いながらも、その仕事に熱狂したい。それが今の私の根底を支えているものです。
毎日の時間を、遊びや仕事という区分に分けることをやめました。家事をしていても、趣味をしていても、仕事をしていても、全く同じです。ある壁を乗り越え、常に次のステージを目指しています。そこでもがきながらも、より深い楽しさに熱狂していきたいと思っています。
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