信用と信頼の違い
今日は予定どおり、朝一に歯医者さんへ定期検診に行き、その後は昨日できなかった散髪に行ってきました。昨日の混雑が嘘のようで、従業員さんはいつも通りの人数でしたし、昨日と同じ時間でも私が一番乗りでした。じっくり落ち着いてやっていただけたので、今日に変更して良かったです。少し風は冷たいですが、よく晴れた気持ちのいい天気でした。
帰り道に撮影した六甲山の写真です。まだまだ冬枯れの山ですね。それでも三ヶ月もすれば、眩しいほどの新緑で輝きます。
妹が京都で美容師をしていますので、京都にいるのなら妹の職場に行くだろうなと思います。だって散髪屋さんであれこれ指示をするのが苦手で、カットする長さだけ言ったらあとは終わるまで目を閉じたままですからね！
今日は歯科、そして続けて散髪に行きまして、どうせ座っているのなら一度でやってもらえたら楽チンだなぁと思いました。歯科医と理容師を兼業したらダメなのでしょうね
でも今日は二箇所で座りながら思っていたのですが、どちらも冷静に考えると怖いなぁと感じました。だって目を閉じて口を開けたままで、歯石を取ってもらっているわけです。処理をしている女性がその気になればグサっと私の喉を鋭利な刃物でひと突きできます。散髪だって顔そりのときに、喉元をスパッと切り裂いたら簡単に殺せますものね……。
そんなアホな、と思われるかもしれませんね。でも京都にいるとき、理髪店で怖い思いをしたことがあります。一度過去のブログで書いたこともあります。平日に行ったのに、私を担当している男性が小さな声で「今日は土曜日か……、今日は土曜日か……」と呟いているのです。
普通に会話すると、普通に答えてくれます。ところが私が黙ると耳元で「今日は土曜日か……」という小さな声が聞こえてくるのです。終了するまでずっとですよ。相当疲れてストレスが溜まっておられるのが伝わってきました。この時は顔そりの間、マジで生きた心地がしませんでした。
結局信用するしかないのですよね。世の中は信用で成り立っています。歯科の治療でも散髪でも、信用しないと安心して無防備で座っていられません。こうしたことを疑い始めたらキリがありません。
長距離バスの運転手さんが居眠りするかもしれませんし、駐車中の自動車がアクセルとブレーキを踏み間違えて突っ込んでくるかもしれません。工事現場を通るときに足場が崩れるかもしれませんし、山道を歩いていて動物と間違われて猟銃で撃たれるかもしれません。これは実際にあったことばかりです。
だからある程度信用しないと、引きこもりの生活をするしかありません。いや、家にいても飛行機が墜落してくるかもしれませんね。世の中は信用で成り立っています。一万円札の原価は22円くらいです。でも「円」を信用しているからこそ、お店は一万円の価値の商品を手渡してくれます。でも、もしかしたら……。そう考えるのが信用の危うさです。
信用と信頼の違いはそこにあるように思います。信用というのは、その信用が覆されたときに怒ります。抗議します。断固戦います。悪気がなくても、顔そり中に顔に傷をつけられたら文句を言います。信用というのは、その結果いかんではそれまでの関係が消滅します。
でも信頼といのは、もっと奥深いものを感じます。言葉の遊びのようですが、私はもっと強い意味でとらえています。信頼はその結果も含めて信用することだと思います。万が一裏切られたとしても、その事実さえも受け入れる強い気持ちが信頼だと思っています。何かや誰かを信頼した段階で、自分がその全ての責任を受け入れるということです。
世界は信用で成り立っています。でもその信用が少しずつ信頼に変わっていくことで、素晴らしい変化が訪れると思います。信頼とは自分を信じることでもあるのでしょう。信用ではなく信頼が広がっていく社会にしていきたいですね。
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