笑いは驚きから
寒い。朝から太陽が眩しかったので、大したことないやんと思いながら外出しました。でもなめてましたね。身体を縮こまらせて、久しぶりに本格的な寒さのなかを歩きました。
この早咲きの桜は先週末くらいから開花したのですが、さすがに今日は寒そうに見えました。ちょっと驚いているでしょうね。それでも時折小雪が舞う天気のなか、メジロやヒヨドリたちは可愛い鳴き声を聞かせてくれています。つがいのカラスもよく見かけるので、春に向けて新居の準備に忙しいのかな。
今日で東北の震災から4年が経過しました。SNS等のネットやテレビ等でも、今日は追悼の思いがあちらこちらで語られるのだと思います。私はあえてこの場で何も語りませんが、私なりに追悼の意を表したいと思っています。月日が過ぎ行く早さを感じますね。でもあの日から時間が止まったままの方もいるのでしょう。日々を悔いなく生きる。私が東方の震災で受け取ったことです
さて、ガラッと雰囲気が変わりますが、私の大、大、大、大好きな映画を紹介します。
役所広司さん主演の『どら平太』という映画です。洋画に比べると邦画をあまり観ない私ですが、この映画は数え切れないほど観ています。2000年に公開された映画ですので、もう15年前の作品なのですね。先日BSで放送されていましたので、録画して今日の午後に観ました。
可笑しいけれど、かっこいい。シリアスだけどコメディでもある。そしてアクションも勧善懲悪も備えた映画です。映画の魅力を総動員したような映画でして、さすが市川崑さんだと納得する作品です。久しぶりに観ましたが、やっぱり腹を抱えて笑いつつも、ハラハラドキドキしながら最後まで時間を忘れてテレビ画面に張り付いていました。
山本周五郎さんの『町奉行日記』という作品を基本にして作られたそうですが、脚本が本当に素晴らしい。企画はかなり古くからあって、当初は故人の黒澤明監督も関わっていたそうです。役所広司さんは沢山の映画やドラマに出演しておられますが、この望月小平太という役が私は最も好きかもしれません。
共演者も豪華です。大滝秀治さん、菅原文太さん、岸田今日子さん等、ベテラン陣の演技が素晴らしい。あれ? 監督の市川崑さんを含めて、亡くなった方ばかりでしたね〜
そして片岡鶴太郎さん、宇崎竜童さん、そして浅野ゆう子さんたちの名演技が、どら平太こと望月小平太の魅力を存分に引き出しています。もしまだ見たことのない方がおられたら、ぜひ観てくださいね。とても元気の出る映画です。
この映画の魅力は驚きにあると思います。シリアスな場面で突然ふざけたセリフが飛び出したり、単調になりがちなシーンで「喝!」が入るような激しいセリフが飛び出します。その驚きに対する俳優さんのリアクションが絶妙に絡み合って、何とも言えない笑いを引き出してくれます。笑いというものは、予想できない驚きに無理な折り合いをつけた時、突然誘発されるものなのですね〜!
人生において笑いは大切です。悲しみしかないような場面でも、予想しない場面でズッコケたことで笑いを誘い、悲しみが癒された経験を私はしたことがあります。予想外で素敵な驚きを人生でいっぱい経験して、その面白さに吹き出す日々を過ごしていければ幸せですね。そんなことを思わせてくれる映画でした。
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