今日の言葉 4月30日
『原因なき情熱』
原因のない情熱に身を焦がしている時、そこには執着を全く持たない激しさが存在します。しかし情熱が原因を持つものである場合は、そこに執着が起こり、そして執着が悲しみの始まりとなります。私たちのほとんどは執着しています。
ご自身の精神と心をつぶさに調べてみてください。私は、あなたの姿を映し出す鏡にすぎません。もし見たくないならば、それはそれで一向に構いません。しかしもし、是非とも見たいと思うのであれば、はっきりと、情け容赦なく、熱心にご自分の姿を見てください。自分の惨めさや不安、罪悪感が消えて欲しいと思いながら見るのではなく、常に悲しみをもたらす、この身を焦がすようなとてつもない感情を理解するために見るのです。
情熱が動機を持つと、それは情欲となります。人や観念、何らかの実現というような、特定の何かに対する情熱があると、そのような情熱からは矛盾、葛藤、努力が起こります。特定の状態を獲得するため、維持するためにあなたは努力します。あるいは去ってしまった人を取り返すために、遮二無二努力します。しかし私がお話ししている情熱は矛盾や葛藤を引き起こすことはありません。それは原因とは全く無関係であり、それ故、何らかの原因の結果ではないからです。
〜クリシュナムルティ著『四季の瞑想—クリシュナムルティの一日一話』より〜
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