大切な父の遺産
3日から4日にかけて少し雨が降った程度で、今年のゴールデンウイークは晴天に恵まれました。今日も朝から雲ひとつない青空ですから、行楽地は賑わっているでしょうね。私は連休でも平日と変わらない毎日を過ごしています。
今日はこどもの日。ということで、我が家の今日の長男坊です。
長男坊と言っても、ミューナも今年の6月で満9歳。人間でいえば52歳ですので、ほぼ私と同世代になります。今年中にはミューナに年齢を追い越されるので、嬉しいような寂しいような気分です。元気で、できる限り長生きしてくれたら嬉しいです。
さて先ほども書きましたが、今日はこどもの日。私には子供がありませんから、子供の立場として父親の思い出を書かせていただきます。
先日『タワーリング・インフェルノ』という1974年に公開された懐かしい映画を観ました。数え切れないほど見ている映画ですが、久しぶりにノーカット版で観ることができたので、とても満足です。
ポール・ニューマン、スティーブ・マックイーン、ウィリアム・ホールデン、フェイ・ダナウェイ、リチャード・チェンバレン等、豪華共演陣で製作された映画です。『ポセイドン・アドベンチャー』と共にパニック映画の代表と称される作品ですね。
映像を見ているとさすがに40年前だと感じますが、CGが使われていない時代にこれだけの迫力あるシーンを撮影できるのは凄いと思います。古さは感じますが、決して色あせているようには思いませんでした。むしろ新鮮に感じるほど素晴らしい作品だと思います。
私はスティーブ・マックイーンの大ファンなのですが、この消防士役はイチオシです。何度見ても惚れ惚れするほど格好良い。『大脱走』の頃より渋みが出て、いい男だなぁとつくづく見入ってしまいます。もちろんポール・ニューマンも大ファン。久しぶりに『スティング』が観たくなってしまいました。
この映画の日本公開は1975年ですが、私は当時の封切りで観ています。中学1年生の時で、父親に連れて行かれたのです。父は消防設備の仕事をしていましたから、火事がテーマの映画なので公開と同時に観たかったようです。私が映画好きだったので、きっと誘ってくれたのでしょう。
私の映画好きは父の影響です。私が幼い頃父に連れられて、リバイバル上映された『ウエストサイドストーリー』を映画館で観た記憶があります。ギャングがナイフで刺し合うシーンを見て、ビビっていましたが……。
父はチャールトン・へストンの大ファンで、彼が出演する映画がテレビで放送される時は、「面白いから見ろ!」とテレビの前に座らされました。だから『十戒』『ベン・ハー』『エル・シド』や『猿の惑星』も子供の頃から何度も見ています。ですから小学3年生の頃には一人で映画館に行っていました。そりゃ映画好きになるはずです。
もうひとつ父の影響を受けたのが読書です。父は中学校しか出ていませんが、どんな難しい漢字でもよく知っています。なぜなら祖父が活版印刷の工場をやっていたからです。活版印刷は今のオフセット印刷と違って、活字を一つ一つ拾って印刷用の版を作ります。その手伝いをしていたから、漢字に詳しかったのです。
だから必然的に本を読むようになったみたいで、自宅にはいつも歴史小説がありました。ほとんどが吉川英治さんの作品でしたけれどね。だから小学生の頃から『三国志』『水滸伝』『太閤記』『太平記』などを読んでいました。「面白いから読め!」と本を渡されます。映画と同じですね。
結局私にとって、映画と読書は切っても切れない存在になりました。そしれそれは今でも大きな影響を持っています。
映画と読書。それは父が私に残してくれた大切な遺産です。
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