たまには苦言を
梅雨入りしたとたん、見事な快晴ですね。毎年同じ言葉が出てきます。逆に梅雨明けしたとたん、長雨になることが多いように思います。今日は空気が乾燥していて、雲が少なく青空が澄み渡っています。バルコニーから見える海がとても綺麗です。
昨日撮影した写真ですから雨露に濡れていますが、この花のように気持ちのいい天気です。
青空を見るといつも人間の魂の純粋さを感じます。
人間の心とは雲のようなものです。現れては消え、時には雨を降らすこともあります。様々に形を変えて、一瞬たりとも同じ姿を保つことがありません。雲の個性的でユニークな姿は、人間そのものです。
そんな雲を見て鬱陶しく思うこともがあれば、風に流れていく姿を好ましく思うこともあります。そうした思いは、私たちが自分勝手に判断しているに過ぎません。同じ雲を見て、正反対のことを感じる人もいるわけです。
最も大切なこと。それはどんな空も、その本質は雲ひとつない青空だということです。
現れては消えていく雲は、空の本質を表しているものではありません。そして人間の本質も同じです。美しい青空を見ると、いつもそのことを思い出すようにしています。
さて、最近は読書録のようになっているこのブログですが、いつも誉めてばかりでは芸がありませんので、たまには苦言を呈しておきましょう。
『魂の法則』ヴィンセント・ギリェム著という本です。
久しぶりにスピリチュアル系の本を読了しました。いい本だとの噂をネットで見かけたので、昨年の11月に図書館で予約しました。半年以上待って、ようやく読むことができた本です。
最初の1章を読んだ段階で、読むのをやめようかと思いました。別に不愉快な内容が書かれていたわけではありませんし、内容もよくありがちな本です。でも、どうもすっきりしません。言葉にできない違和感が離れない本でした。
著者が体外離脱をして、イザヤという存在と会話をした内容が書かれています。そのひとつひとつを取り上げてどうこう言うつもりはありませんが、心に響くものがありませんでした。これは言葉で説明できない感情ですから、どうしようもありません。
さらに表紙裏に書かれている一文が気になりました。スペインで実費配布されている書物なので、著者も訳者も印税を放棄しているとのこと。その趣旨は自由なのでいいと思いますが、あえてわざわざ読者に知らせる意味が分かりません。それは自分たちの問題ではないでしょうか?
文中でもイザヤがレイキというヒーリングの手法に関して、有料で施術したり教授している人を批判しています。私もスピリチュアル的なことを無償で提供することに大賛成ですが、有償であることを批判する必要はないと思います。
穿った見方かもしれませんが、無償や無報酬であることをやたら目にすると、かえってエゴの強さを感じてしまいます。お金はエネルギーですから、得たものを違った形にして還元することも大切だと思います。特定の価値観を押し付けられているように感じました。
この本の本来意図することに賛同するだけに、何か残念に感じました。あくまでも個人的な感想ですので、適当に読み流してくださいね。
『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。
『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。