勉強なんて、後まわしでいい
今日は梅雨の晴れ間です。ここのところ涼しかったので、すこし蒸し暑く感じます。それでもこのチャンスを逃してはと、朝から布団を干したりして貴重な晴れ間を活用しました。
昨日撮影した写真ですが、歩きながら撮ったのでちょっとピンボケですね。珍しい紫陽花だったので、思わずシャッターを切りました。明日はまた下り坂の予報ですから、雨の外出を覚悟しないといけないのかなぁ。
さて、最近よく感じることです。外国の方は知りませんが、日本人というのは勉強が好きだなぁと思います。あまりいい意味で言っていません。
つまり何かをやりたい、あるいはやろうと決意した時、まずはそれに関する勉強から始めようという人がほとんではないでしょうか?
起業したい。ではまず経営の勉強をしよう。
小説を書きたい。ではまず小説の書き方を勉強しよう。
絵を描きたい。ではまず絵の描き方を勉強しよう。
自分勝手に勉強する期間を設定して、それが完了してからやりたいことにチャレンジしようと計画します。
はっきり言います。時間の無駄です。やりたいことがあるなら、今すぐやりましょう。
それができないのなら、それは本当にやりたいことではないのです。
もちろん勉強がどうしても必要なものはあります。医師や看護師、あるいは危険物を扱うような仕事は前もって知識が必要です。人の命に関わることですからね。でもそうした例外を省けば、たいていのことは今すぐ何らかのアクションを起こせるはずです。
でも、まずは勉強しようと思ってしまう。それはなぜだと思いますか?
「失敗するのが怖い」からです。「才能がない」と自覚することが怖いからです。
失敗したらやり直したらいいじゃないですか。才能がないと誰かに言われても、自分の好きなことだったら楽しんでやれるはずです。それはすでに立派な才能です。ごちゃとごちゃとノウハウばかりを考えていないで、とりあえずやってみることが何より大切です。
私が3年前に『ゼロの物語』を書き始めた時、見事に予備知識ゼロでした。まさしく知識ゼロの物語です
会話文をどう書けばいいのか、人称はどうすればいいのか等、わからないことだらけでした。とりあえず過去に読んだ小説を思い出して、七転八倒しながら書いていました。書きたいことがある、書かなければいけないことがある、私を動かしていたのはその一念だけでした。
作品を完成させても、それが完成なのかどうかも分かりません。とにかく伝えたいこと、自分が体験したことを必死で書くだけでした。でもそうして苦労したことは、決して無駄になっていません。
それは最近になってようやく実感できるようになってきました。毎日大量にいろいろな作家の作品を読んでいますが、それまで気づかなかった決まり事や作家の癖や手法が見えるようになってきました。こういう場合はこのように書くとか、この作家はこうする、という部分が明確に実感できるようになってきました。
それらは小説のノウハウ本に書かれるようなものではなく、出版業界では言わずもがなの当たり前のことであったり、作家の企業秘密的な内容であったりします。あえて教えてもらえるようなものではなく、言い方は悪いですが盗み取るものです。
私は昔から本が好きでしたから、かなりの読書量です。でも最近になるまでそうしたことが見えてきませんでした。なぜなのか?
それは自分が書く立場になっていなかったからです。実際に物語を書き始めないと、気づかないことばかりだからです。実際に書いてみて、苦労してみて、初めて理解できることです。もしノウハウ本に書かれていたとしても、右から左に消えてしまうでしょう。実際にやらないと分からないのです。
やりたい事があるのなら、とりあえずやってみるべきです。そして並行して四苦八苦しながら勉強すればいいのです。そのほうが断然身につきます。実感としてそう思います。自分の未来の姿を妄想して勉強する時間があるなら、その前にまずはやりたいことをやりましょう。失敗しながら学ぶほうが、はるかに身について効率的ですよ。
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