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高羽そらさんインタビュー

止められない涙

ここ数日の急激な暑さに、すっかり降参して夏を受け入れました。もう7月の中旬になろうとする頃ですものね。暑くて当たり前です。そんな蒸し暑いなか、夏のバーゲン狙いの買い物に行ってきました。

 

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目的地はアンパンマンミュージアムのある、神戸ハーバーランドです。土曜日ですので、家族連れて賑わっていました。

 

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ランチは「ぼっかけ焼きそば」と呼ばれる、神戸市長田区の名物です。フードコートにあったので、初めて食べてみました。自家製の麺が最高に美味しかったです。でもタレが甘くて濃すぎるので、総合点としてはまあまあでした。麺が美味しいだけに、もったいない。ちゃんと味見して作ってるのかいな?

 

でも私も妻も欲しかった物が、とっても安い価格で手に入りました。バーゲンは平日よりも土日のほうがお買い得商品が多いので、あえて土曜日に出動しました。大正解でしたね。早めにランチと買い物を済ませて、大混雑になる前に自宅まで戻ってきました。

 

さて、昨晩読了した本です。

 

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『愛と永遠の青い空』辻仁成 著という本です。

 

久しぶりに小説を読んで大泣きしました。号泣しました。切なくて、愛おしくて、美しい。心が揺さぶられて、涙腺がかき乱されました。辻さんという作家は、何て美しい文章を書かれるのでしょう。私の心のなかのドロドロしたものが引き出されて、涙と一緒に流されていった気分です。

 

辻さんは以前から名前を知っていましたが、恥ずかしながら作品を読んだことがありませんでした。映画になった作品があるのも知っていましたが、何となくあまりいい印象を持っていなかったのです。失礼なことに、見た目だけの印象だったのですけれどね。

 

私が20代の頃は、中山美穂さんと後藤久美子さんのファンでしたから、ミポリンが辻さんと結婚された時にその名前に注目しました。パリに生活の拠点を置かれていると知って、ファンだった女優さんが二人ともヨーロッパ暮らしなので面白いなぁと感じていました。辻さんに関して、その程度の印象でした。

 

ところが最近BSで、あるドキュメントを見ました。パリ暮らしの辻さんが、ロンドンで日本の若手の俳優さんと一緒に暮らすという番組です。「チョイ住み」というようなタイトルだったと思います。その番組を見て、辻さんに惚れてしまったのです。

 

若い俳優さんとのやりとりを見て、自分の先入観がかなりいい加減だったことを思い知らされました。素敵で、かっこよくて、そして何ていい人なんだろう、と心からそう感じました。だからすぐにTwitterをフォローさせていただき、作品を読もうとして図書館で手にした本がこの作品でした。

 

タイトルだけを見ていると、若い男女が出てきそうですね。でも主人公は75歳の3人の男性です。真珠湾攻撃に参加した戦闘機乗りでした。3人とも戦後の世界と和解することができず、心に大きな苦しみを抱えたまま生きています。

 

そんな3人が思い立ってハワイに行きます。目的は当然ながら真珠湾です。青春時代を戦争に捧げた3人が、自分たちを取り戻すためにハワイの地に向かったのです。子供や孫に理解されず、孤独に生きている老人たちです。主人公のひとりである周作は、妻を3年前に自殺で亡くしています。

 

そんな彼らがハワイでいろいろな人に出会います。自分たちが真珠湾で撃沈した戦艦の乗務員だった元アメリカ兵。周作が発射した魚雷がもとで、片足を失った男性です。日系2世の男性はアメリカ人であるのに、日本との戦争のため迫害を受けた経験を持っています。3人のガイドである日系3世の女性は、日本人婚約者と大きな問題を抱えていました。そうした人たちが、3人の老人と関わっていきます。

 

物語が進行していきながら、同時に周作の妻の日記が読み解かれていきます。その日記に綴られている愛の深さを知り、周作は自分の今までの人生に対する後悔で押しつぶされそうになります。でもある出来事がきっかけとなり、悲しみや後悔を超越した、妻との永遠の愛を見つけていきます。それをもたらしてくれたのは、真珠湾攻撃のとき不時着して残されていた爆撃機でした。3人が乗っていたものと同じ機種です。

 

「人間は諦めたときに、青春が終わる」老人の呟いたセリフが心に残っています。そして周作が死者たちの世界に迷い込むシーンも印象的でした。

 

日々全力で生きることの意味、戦争に対する思い、そして人はなぜ生まれ死ぬのか。そうした著者の思いが、物語を通じて描かれています。心の底から涙があふれ出たあと、なぜか爽快さを感じる物語でした。しばらく辻さんの他の著作を追いかけていこうと思います。

 

『夢で会える 体外離脱入門』は在庫僅少ですので、お求めの方はハート出版さんや書店に問い合わせてください。Amazonでの注文はこちらです。

 

『ゼロの物語』3部作は電子書籍のみの販売となりますので、こちらのホームページから販売サイトに行ってくださいね。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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